山本音響工芸から新型アンプ「A-08SS」「A-011SS」が登場

山本音響工芸から新型アンプ「A-08SS」「A-011SS」が登場

真空管アンプの世界で確かな地位を築いてきた 山本音響工芸 から、2025年に待望の新製品が発表されました。
今回登場したのは、45管専用シングルアンプ「A-08SS」 と、2A3管を用いたリファレンス機「A-011SS」。いずれも従来機を大きく進化させた意欲作であり、今後の同社ラインナップを牽引する存在となることでしょう。

同時に、現行アンプの一部が年内で生産終了となることも発表されました。本記事では、新製品の特徴を掻い摘んでご紹介するとともに、生産終了モデルや納期に関する最新情報をお伝えします。


A-08SS ― 45管の新しい基準

新たに登場した A-08SS は、45三極管専用のシングルステレオアンプ。従来の A-08 シリーズをさらにブラッシュアップし、45管ならではの繊細さと透明感に加え、立ち上がりの速さや音場の広がりが際立つ仕上がりとなっています。小編成クラシックやアコースティック、ボーカル系ソースで特に力を発揮し、音の微細な表情を鮮やかに再現してくれます。

その完成度は高く評価され、音元出版「ビジュアルグランプリ2025」ではピュアオーディオ部門 特別大賞を受賞。さらに 月刊ステレオ誌「ベストバイコンポ」では真空管アンプ部門 第1位 に選ばれました。国内主要誌からの評価を受け、名実ともに“45管アンプの新基準”といえる存在です。

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A-011SS ― 2A3リファレンス機の進化形

A-011SS は、従来の A-011 をベースに最高のサウンドを求めて設計された新世代の 2A3 アンプです。内部回路やパーツ選定を徹底的に見直すことで、ノイズを大幅に低減し、音質面・信頼性ともに大きく向上しました。

その結果、音楽の情報量は格段に増し、これまで聴き逃していた細やかなニュアンスまで鮮明に再現されています。2A3管ならではの透明感や情緒的な中域に加え、力強くエネルギッシュな表現力も備えており、ジャンルを問わず優れた音楽再生を実現しています。大編成のクラシックからジャズのライブ録音、ボーカル主体の楽曲まで、幅広い音源でその実力を発揮しています。

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生産終了となる現行モデルについて

新製品の登場と部品供給事情により、以下のモデルは 2025年内で生産終了 となります。

  • A-06S、A-03S → モデルチェンジに伴い現行型が終了

  • A-08S WE205D仕様、A-08S WE101D仕様 → 良質な Western Electric 製真空管の入手が困難となったため終了

いずれも長年にわたり多くのオーディオファンに支持されてきた名機ですが、今後の入手は難しくなります。ご検討中の方はぜひお早めにご相談ください。


納期についてのご案内

近年の部品調達状況や製造工程の影響により、すべてのアンプの納期はおよそ6か月前後 と、従来より長くなるケースが増えております。確実にお手元に届けられるよう、余裕を持ったご注文をお願いいたします。


山本音響工芸の新世代を象徴する存在ともいえる A-08SS と A-011SS。いずれも真空管の魅力を極限まで引き出し、音楽の持つ感動を余すところなく伝えてくれるアンプです。
また、他の現行モデルは生産終了が決定しており、入手できるのは今後ますます限られていきます。ご検討中の方は、ぜひこの機会にお求めください。

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