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山本音響工芸
38cm 2ウエイスピーカーシステム YS-500 1台

商品コード: ys500

山本音響工芸 38cm 2ウエイスピーカーシステム YS-500 1台

通常価格 ¥718,000 円
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音の迷宮を探索したくなる異色作

ウッドホーンを中心にした高性能な2WAYシステム 

Description
YS-500はウッドホーンSS-500を中心に構成した2WAYスピーカーシステムです。スピーカーユニットには38cm径ウーファーと1インチスロート・ホーンドライバーユニットを採用しています。両ユニット共にネオジウムマグネットを採用して強力な磁気回路で98dB/W/1mという高能率な変換効率を達成しています。この感度の良さはわずか1-2Wの出力の真空管アンプで十分な音圧が得られることが大きな魅力です。また周波数特性は35Hz〜18,000Hz、クロスオーバー周波数は1,200Hz、インピーダンスは8Ωですので真空管アンプやトランジスターアンプ双方で使用しやすくなっております。ウッドホーンSS-500は桜の集成材を積層してそれを削り出す方法で製造された高性能なホーンです。非常にスムーズな周波数特性が得られることが最大の特徴です。

平面バッフルの良さを引き継ぐ後面開放エンクロージャーを採用

YS-500のエンクロージャーには後面と底面を開放にした方式を採用しています。平面バッフル方式は音が生き生きとして反応の良い音が特徴です。
密閉型やバスレフ型は低音域のレベルを確保しやすい反面こもった歯切れの悪い音になりがち、という考えから、平面バッフル方式の良さを活かしつつ比較的小さな設置面積で使用できるよう、このような後面開放エンクロージャーを採用しています。YS-500は左右460mm,奥行き560mmというサイズで平面バッフルの1mx1mのサイズと同等の特性を得られるように設計されています。そのためシステムとしては適度な周波数特性で躍動感のあるクリヤーなサウンドが特徴です。エンクロージャーは音質の良い桜集成材を組み合わせ、接続部分はアサダ桜の無垢材を補強したものです。桜材は楽器にも使用される響きの良さを持っており、心に響く美しい響きが得られます。

ウーファーユニットの背面には真鍮製のアングルを設置、脚部にはアフリカ黒檀のブロックを用いています。

ネットワークに位相特性の優れた6dB/oct方式を採用


クロスオーバーネットワークには位相特性の優れた6dB/oct型を採用しています。これは自然なユニット同士の繋がりを得られ、その位相特性も優れているからです。性能の優れたパーツを選定して、そのクオリティーを最大限引き出し、ネットワーク回路はレベル調整用アッテネーター部分も含めて、わずか3個のパーツのみで構成しています。フィルターコイルには100W容量のカットコアを使用した銅箔コイルを、コンデンサーには米国Dearborn社のポリプロピレンコンデンサーを黒檀製のケースに封入して使用しています。スピーカー端子には純銅削り出しの大型端子を採用して音質対策は万全となっています。

ウーファーユニットには裏面の磁気回路に補強用の真鍮アングルを採用しました。これはウーファーユニットの駆動部分の反作用の影響を軽減し、低音域の音質向上に一役買っています。脚部はアフリカ黒檀製、この脚によってエンクロージャーは約25mm持ち上げられ底部からの空気の流通によって自然な音の広がりを得ています。
付属のアルミ製のパンチングネットは一般的なサランネットのような音の吸収がありませんので音質に与える影響が少なくなっています。
Spec
型式 後面開放 38cm 2wayスピーカーシステム
スピーカーユニット 38cmウーハーユニット・1インチスロートドライバーユニット・SS-500ウッドホーン
エンクロージャーの材質 アサダ桜集成材21mm厚・ウレタン塗装
出力音圧レベル 98dB/W/1m
推奨パワーアンプ出力 1W以上(真空管アンプの場合)
クロスオーバー周波数 1200Hz
インピーダンス
周波数特性 35Hz~18,000Hz
外形寸法 460(W)x996x(H)x560(D)mm
重量 38kg
Review

あっさりしたフロアースタンディ ングシステムのように見えるが、実はリアバッフルもボトムバッフルも ない、平面バッフルを折り畳んだ形態の背面開放タイプである。ユニッ トには、38径ウーファーと、1イ ンチ・スロートのホーンドライバー を使用。 どちらも現行品種で、ドライバーはイタリア産、ウーファーは米国産と思われる。ホーンはむろん山本音響工芸社の自社製品 SS500桜集成材を積層して削り出すという贅沢な工法でつくられている。 キャビネットはおなじくの集成材を組み合せ、接合部分をアサダ桜のムク材で補強したもの。 吸音材の類はまったくつかっていないが、ウーファー磁気回路の金属の棒で押さえてある。 クロスオーバーネットワークはシンプルな6dB/oct型。ローパス用に大型のカットコア・インダクターを使用してい る。 ハイパスのコンデンサーは黒檀ケースに収納。どこまでもまったくユニークな2ウェイシステムである。

バッフル面積がトータル1.5㎡程度なので、低音が出ない、はずなのだが、事実は意外、素直に整った帯域バランス。もってまわったところのないストレートな押し出しが心地よい好感度システムだ。試しに、アキュフェーズC2810プリアンプのコンペンセイターを1のポジションにしてみると、ウッドベースの開放弦が豪快に唸り出した。オーケストラの弦バスも程よく伸びて、2ではむしろオーバー。とはいえ、ミドルレンジの浸透力と線の太さで勝負する劇場型のスピーカーであることも確か。できれば真空管アンプと組んで音の迷宮を探索したくなる、マジカルな異色作だった。
*STEREO SOUND