山本音響工芸 UX-4P チューブソケット

300B・2A3など直熱三極管のためのUX-4Pソケット

UX-4P は、300B や 2A3 をはじめとする直熱三極出力管に対応したチューブソケットです。45、83、811A、WE274A など、クラシックな真空管アンプで広く使用される UX-4P ベース形状に正確に対応し、出力管の性能を安定して引き出すことを目的に設計されています。

取付寸法と対応真空管

取付穴径は30mm、取り付けネジ間隔は38.2mmです。
対応真空管は 300B、2A3、45、83、811A、WE274A など、UX-4P ベースを採用する出力管および整流管です。

フッ素樹脂削り出し構造による確実な保持と高い絶縁性

ソケット本体には、フッ素樹脂（四フッ化エチレン）を無垢材から削り出して使用しています。丸形切削によって形成されたピン固定構造はガタつきがなく、重量のある出力管を確実に保持します。これにより、動作中の微振動による接触不良や音質劣化を抑え、直熱三極管アンプに求められる安定した動作環境を支えます。
フッ素樹脂は非常に高い電気絶縁性と低誘電率を持ち、高電圧が加わる出力段においてもリークやノイズの発生を抑制します。耐熱性にも優れており、長時間使用でも信頼性を維持します。

リン青銅ピンと金メッキ処理による安定した電気接触

ソケットピンには、強度とバネ性に優れたリン青銅を採用しています。真空管の抜き差しを繰り返しても安定した接触圧を維持でき、長期使用においても信頼性の高いコンタクトを保ちます。
さらに、磁性のない下地材の上に厚めの金メッキを施すことで、酸化を防止し、接触抵抗の変化を抑えています。磁性材の影響を極力排除することで、300B や 2A3 の持つ音色を素直に引き出す構成となっています。

直熱三極管アンプ製作のための信頼性重視パーツ

UX-4P チューブソケットは、素材選定と加工精度を重視し、直熱三極管アンプに求められる音質と信頼性を両立するために設計されています。300B や 2A3 アンプ製作における、安心して使用できる基幹パーツです。