1インチ・スロート・ウッドホーン
最も自然に広がるストレートタイプホーン
山本音響工芸 ストレートタイプ・ウッドホーン SS-500は、円形ストレートホーンの持つ自然な良さを保ちながら、角型ラジアルホーンの持つ音場の広がりと使いやすさを併せ持った高性能ホーンです。その緻密な設計は、ドライバーユニットの性能を最大限に引き出し、極めて自然な音の広がりを実現します。

極厚アサダ桜集成材削り出しによる美しい響き
- 素材の選定と加工: ホーンの素材には、音の響きの良いアサダ桜集成材を採用。**厚さ100mm**という極めて厚いブロックから、三次元的な曲面状に削り出してホーンが製作されています。この贅沢な工法により、非常にスムーズな周波数特性と美しい響きが得られます。
- 自然な指向性: 指向性は**水平70度、垂直30度**と、ごく自然に広がる形状・設計となっており、特定の帯域のエネルギーが集中することなく、滑らかに音が拡散します。

振動抑制と低域クロスオーバーへの対応
- 低域クロスオーバー: カットオフ周波数は**500Hzという低さを実現。推奨クロスオーバー周波数は800Hz**と低目に設定可能で、中低音域まで十分な周波数特性を確保し、ウーファーとの自然な繋がりを可能とします。

- 砲金鋳造スロートアダプター: ドライバーとホーンの結合部には、砲金鋳造スロートアダプターを使用。使用時にホーンの両サイドにセッティングベースを配し3点支持とすることで、ドライバーとホーンの重さをその点に集中させ、振動を抑制します。これにより、中低音域の乱れや干渉を大幅に減少させています。

高い互換性と組み込みやすさ
- 幅広い適合性: 1インチスロート径で、TAD 2001、JBL 2425、ALTEC 1インチスロートドライバーユニットなど、アルティック・JBLの両タイプの取り付けネジに対応しています。
- エンクロージャーへの組み込み: 取付フランジ部に下穴をあけ、木ネジなどで取り付ければ、エンクロージャーへの組み込みも可能な構造です。


| 型式 | スペシャルストレートホーン |
|---|---|
| ホーンのカットオフ周波数 | 500Hz |
| 推奨クロスオーバー | 800Hz |
| 指向性 | 水平70度、垂直30度 |
| スロート径 | 2.54cm(1インチ) |
| 適合ユニット | TAD2001、JBL2425、ALTEC1インチスロートドライバーユニット |
| ホーンの材質 | アサダ桜集成材・縦方向使い |
| 外形寸法 | 316(W)×200(H)×260(D)mm |
| 重量 | 5.4kg |
| スロート部の材質 | 砲金鋳物・黒色亜鉛メッキ |
※意匠・仕様・規格等は改良の為予告なく変更することがあります。
豊潤な響きとスムーズな繋がり
「ホーンとは思えない、自然で滑らかな音のつながり。」
SS-500の最大の特徴は、ホーン臭さがほとんど感じられず、非常にスムーズで自然な音の繋がりが得られる点にあります。特に、極厚のアサダ桜集成材の削り出し加工により実現されたスムーズな周波数特性は、一般的なホーンにつきまとう「キツさ」や「硬さ」とは無縁で、豊潤で聴きやすい中高音を再現します。
「振動抑制機構による、クリアで乱れのない中低音。」
砲金鋳造スロートアダプターを用いた3点支持の振動抑制機構の効果が絶大であると評価されています。ドライバーとホーンの結合部で不要な振動や共振を抑制することで、中低音域の乱れや干渉が大幅に減少し、ホーンとウーファー帯域との繋がりが極めてクリアになります。
「低域からのクロスオーバーにも対応可能な、高い汎用性。」
カットオフ周波数が500Hzと低く、実用的な推奨クロスオーバー周波数が800Hzと設定されているため、従来のホーンでは難しかった比較的低い帯域からのクロスオーバーに対応できます。これにより、より大きなウーファーユニットとの組み合わせや、多様なネットワーク設計の可能性が広がり、システムの汎用性を高めています。









