山本音響工芸 ロクタル管用8P チューブソケット

ロック機構を備えたロクタル管専用ソケット

本製品は、7C5、7N7、7AF7、1LA4、5AZ4などに代表されるロクタル管に対応した8ピン仕様のチューブソケットです。ロクタル管特有のセンターピン構造に対応しており、真空管を奥まで差し込むことで確実にロックされる機構を備えています。使用中の緩みや接触不良を防ぎ、安定した動作環境を確保します。取付穴径は30mmφ、ビス間隔は38.2mmで、一般的なシャシー設計に無理なく組み込めます。

削り出し構造による高い保持力と信頼性

ソケット本体はフッ素樹脂を削り出して成形し、丸形切削加工によるピンを精密に固定しています。この構造によりガタがなく、ロクタル管を確実にホールドします。ロック機構と相まって、振動による接触変動を抑え、音質劣化の要因となるマイクロフォニックノイズの発生を防ぎます。

高絶縁フッ素樹脂ボディの安定した電気特性

ボディに用いられるフッ素樹脂（四フッ化エチレン）は、固体材料の中でも最高レベルの電気絶縁性と低誘電率を備えています。耐熱性にも優れ、高電圧が印加される回路や長時間動作においても安定した電気特性を維持します。ロクタル管を用いたアンプ製作において、信頼性の高い基礎部品となります。

リン青銅ピンと金メッキによる確実な接触

ソケットピンには、強度とバネ性に優れたリン青銅を採用し、長期使用においても安定した接触圧を保持します。さらに、磁性を排した下地処理の上に厚めの金メッキを施すことで、接触抵抗を低減し、微小信号の損失を抑制します。ロクタル管特有の滑らかで落ち着いた音調を損なうことなく、純度の高い再生を支えます。