※エンクロージャーのみの販売です。スピーカーユニットは付属しません。表示価格は1台分です。
LE8Tの魅力を、70Lの響きで解き放つ
国産カバ合板とアサダ桜の補強が生む、スピードを伴った自然な厚み
今なお愛され続けるJBL LE8Tのために
BX-70-LE8Tは、JBLの20cmフルレンジユニット「LE8T/LE8TH」の魅力を引き出すために専用設計された、バスレフ型スピーカーエンクロージャーです。
LE8Tは、ダンピング材を塗布した白いコーン紙、エッジワイズ巻きボイスコイル、ボビンに直結した0.05mm厚のジュラルミン製センターキャップによるメカニカル2ウェイ構造を特徴とする、JBLを代表するフルレンジユニットです。
初期型にはアルニコマグネット、後年のLE8THにはフェライトマグネットが採用されました。大型JBLに比べて導入しやすく、フルレンジならではのまとまりと力強い中域によって、現在も高い人気を保っています。

豊かな中低域を引き出す70L設計
LE8Tは幅広いエンクロージャー容量に対応するユニットですが、箱が小さすぎると、持ち味である豊かな中低域を十分に引き出すことが難しくなります。
BX-70-LE8Tでは、往年の小型エンクロージャーよりも余裕のある約70Lの内容積を採用。中域のエネルギー感を損なうことなく、低域のアタック、胴鳴りの豊かさ、自然な量感をバランスよく引き出します。
過度に低音を膨らませるのではなく、音の立ち上がりと密度を保ちながら、LE8Tらしい伸びやかさと厚みを支える設計です。
響きの美しい国産カバ合板
山本音響工芸のエンクロージャーには集成材を使用した製品も多くありますが、BX-70-LE8Tには国産カバ材を薄い単板にして積層したカバ合板を採用しています。
カバ合板は、適度な硬度と音響的な響きの良さを備えた素材です。単に箱の振動を抑え込むのではなく、木材の響きを適切に活用しながら、LE8Tの音色と躍動感を引き立てます。

アサダ桜の補強材で響きを整える
BX-70-LE8Tは、厚い板材で振動を封じ込める構造ではありません。比較的薄いカバ合板でキャビネットを構成し、内部の補強材や三角隅木に硬質なアサダ桜材を使用しています。
これは、薄い板材と響棒によって音色を整える弦楽器にも通じる考え方です。カバ合板の自然な響きをアサダ桜によって適切に制御し、不要な濁りを抑えながら、音楽に必要な余韻と開放感を残します。
内部に吸音材は使用せず、素材と構造そのものによって響きを調整しています。過度にデッドな音にせず、LE8Tの明るさや中域のエネルギーを素直に活かす設計です。

ユニットを美しく収める精密なバッフル加工
バッフルのユニット取り付け部には、LE8Tのフレーム形状に合わせた精密な掘り込み加工を施しています。
別売のパンチングネットを取り付けた際にも、バッフル面と自然に揃うよう座繰り加工が行われています。一般的なサランネットや格子状のグリルに比べて、ユニットの音を遮りにくく、LE8T本来の開放的な再生を保ちます。
バスレフポートはユニット直下に配置。クラフト紙製のダクトをバッフル裏側へ接着した構造とし、約70Lの内容積を活かした自然な低域再生を支えています。

LE8T/LE8THに対応
アルニコマグネット仕様のLE8Tと、フェライトマグネット仕様のLE8THのいずれにも対応します。
LE8Tは製造から長い年月が経過しているため、中古ユニットにはエッジの劣化が進んでいるものも少なくありません。取り付け前にエッジや振動板、ボイスコイル周辺の状態をご確認ください。必要に応じて、適切に整備されたユニットとの組み合わせをおすすめします。
ツイーターを追加した発展的なシステムにも対応
LE8T単体でもフルレンジならではのまとまりある再生を楽しめますが、高域の抜けや鮮度をさらに求める場合は、JBL 2405や075などのホーンツイーターを追加する構成も可能です。
山本音響工芸では、別売のツイータースタンドTS-2Aを使用した設置方法を提案しています。ハイパス用コンデンサーは、メーカー推奨値として0.47~1μFをツイーターのプラス側へ直列に挿入します。MJ誌の試聴では、JBL 2405と1.0μFのフィルムコンデンサーを組み合わせています。

LE8Tの音楽性を、現代の環境で深く味わう
BX-70-LE8Tは、単なるユニット収納用のキャビネットではありません。約70Lの内容積、国産カバ合板、アサダ桜の補強材、吸音材に頼らない響きの設計、精密なバッフル加工を組み合わせ、LE8Tの持つ音楽性を引き出します。
力強く明瞭な中域、スピードを伴った低域、フルレンジならではの自然な定位、そして木製エンクロージャーが生む適度な余韻。LE8Tを大切に鳴らし続けたい方に向けた、専用設計のエンクロージャーです。
| 形式 | バスレフ型スピーカーエンクロージャー |
|---|---|
| 適合スピーカーユニット | JBL LE8T、LE8TH |
| 材質 | 国産カバ合板、アサダ桜補強材 |
| 内容積 | 約70L |
| システム能率 | 89dB/1W/1m(LE8T装着時) |
| システム最大入力 | 50W(LE8T装着時) |
| 寸法 | 幅350mm × 高さ700mm × 奥行390mm |
| 重量 | 16kg/台 |
| 入力端子 | リアバッフルに装備 |
| 吸音材 | 不使用 |
| 販売単位 | 1台 |
| ご注意 | エンクロージャーのみの販売です。スピーカーユニット、パンチングネット、ツイーター、ツイータースタンド等は付属しません。 |
MJ誌レビューより ― スピードを伴ったナチュラルな厚み
MJ誌では、アルニコマグネット仕様のJBL LE8Tを装着したデモ機を試聴しています。
LE8Tが本来備えている中域のエネルギー感を力強く押し出しながら、それに負けない低域のアタックと胴鳴りの豊かさを両立。低域の量感が滲んだり鈍くなったりすることがなく、スピードを伴った自然な厚みを備えた再生と評価されています。
高域にかけては音の輪郭に張りがあり、金管楽器やピアノの輝きを軽やかに表現。オーケストラでは管弦楽器の旋律を明瞭に描き、太鼓の響きも素早いアタックと高い密度で再現します。
ボーカルでは口元の張りと声の芯を鮮明に描写。特にホーンセクションでは、適度な厚みと鮮やかさを両立した力強い表現が印象的とされています。
JBL 2405を追加した際の変化
ツイータースタンドTS-2AにJBL 2405を設置し、1.0μFのフィルムコンデンサーを使用した試聴では、中高域の抜けと音場の透明感がさらに向上しています。
シンバルやピアノの響きはいっそう涼やかになり、ボーカルのクールさや切れ味も明瞭になります。また、ウッドベースやキックドラムのアタックは密度と引き締まりを増し、オーケストラのハーモニーも細部まで見通しやすくなるなど、サウンド全体の解像感が改善されたと評価されています。









