山本音響工芸 MGB-1 マグネットフローティングベース

ネオジウム磁力とセラミックスペーサーの複合効果。明瞭でクリアな再生音を実現

MGB−1は、マグネットの反発を利用して使用機器をフローティングするという画期的な構成を採用したオーディオベースです。制震効果が高く響きの美しいアフリカ黒檀と、保持力の最も高いネオジウムマグネットを採用し、比較的重い機器にも使用できるように設計されています。

音質改善効果

• S/N比の向上: ノイズの低減により**S/N比が向上**し、情報量豊かになります。
• 存在感の増加: 音がよりクリヤーになり、全体の存在感が増します。

使用上の注意点

• 均等な荷重: 使用される場合は、それぞれのベースにかかる重量を均等にしていただく必要があります。
• 磁気の影響: 本製品はマグネットを使用しているため、磁気の影響を受けやすい製品（例：MCカートリッジ用昇圧トランス、カセットデッキなど）との組み合わせにはご注意ください。

振動遮断による静寂の質感向上

「置いただけで“空気”が変わる」。MGB-1 を初めて使ったとき、まず感じたのはその静けさだった。ネオジム磁石で機器を浮かせて支えるという構造は半信半疑だったが、実際に CD プレーヤーやアナログ機器の下に置くと、床やラックからの振動がスッと消え、背景が一段深く静まるのがわかる。

音場とディテールの変化

背景が静かになるだけで、音の見え方がここまで変わるとは思わなかった。音像のフォーカスがキュッと合い、細かなニュアンスが鮮明になる。ピアノでは鍵盤のタッチがくっきり浮かび上がり、アカペラでは声の重なりがより自然で立体的に聞こえる。「今まで埋もれていた音が、そこに存在していたのか」と思わされる瞬間がある。

低域と高域の改善

低域は膨らみが減って締まりが良くなり、輪郭が明確になる。高域は滑らかで伸びやかになり、耳に刺さらず透明度が増す。オーケストラを聴くと、トゥッティの瞬間の濁りが取れ、音が重ならずに空間に広がっていく。CD プレーヤーに使った際は特に S/N の改善が顕著で、場の空気そのものが入れ替わったような印象すら受けた。

使用感と相性

構造上、機器がわずかに浮いた状態になるが、ぐらつきはなく安心して使える。振動の影響を受けやすいアナログプレーヤーにはもちろん、CD プレーヤーやプリメインアンプなど、意外なほど多くの機器で効果が出る。大掛かりなチューニングとは違い、ただ置くだけで音が変わるので、導入の敷居が低いのも魅力だ。