最新理論で設計された再生能力
選び抜かれた無垢素材と職人による美しいスピーカー
NC11の技術を継承した、フラッグシップ直系の姉妹モデル
NC7_MAOPは、MarkAudioが誇るフラッグシップモデル「NC11」と同じ思想で開発されたNature Collectionの新しいブックシェルフスピーカーです。搭載されるMAOP7_v2ドライバーは、34kHz(±6dB)までフラットに伸びる広帯域特性と、わずか3.3g(MMS 3.8g)の超軽量駆動系を備え、繊細さとダイナミクスを両立した名ドライバーとして高い評価を受けています。
共振周波数(Fb)は50Hzを期待でき、サイズからは想像できない量感と自然な低域を再生。音楽の基本要素である中低域の土台がしっかりしており、ジャンルを問わない音楽的なバランスが魅力です。

選ばれた無垢材を使用し、楽器職人が仕上げる2モデル
NC7_MAOPには、2つのキャビネット仕様が用意されています。
NC7_MAOP_WNT(ウォールナット無垢材)
ウォールナットは重硬で変形が少ない木材で、ホールトーンや間接音を豊かに再現するのが特徴。
空間表現や響きの美しさを大切にする音楽に最適です。
NC7_MAOP_MW(ハードメープル/ウォールナット無垢材コンビネーション)
バッフル面に硬質なハードメープルを採用。伝達速度が速く、立ち上がりが鋭く定位が明確。
サイドにウォールナットを組み合わせることで、輪郭の強さと空間の柔らかさを両立させています。モダンな北欧家具にも調和する艶消しウレタン仕上げです。
Nature Collectionシリーズは、選び抜かれた無垢材を職人が丁寧に加工し、まるで一枚板のように感じる美しい仕上げを特徴としています。開梱した瞬間に思わず息を呑むほどの完成度です。

MAOP(Micro-Arc Oxidation Process)が生む“静で絹のような滑らかさ”
MAOP処理は、アルミマグネシウム合金コーンを700Vもの高電圧下で長時間酸化させ、微細な結晶構造を生成するMarkAudio独自のプロセスです。
従来のメタルコーンが抱えていた「表面を伝わる微細共振」が、この結晶層によって効果的にダンプされ、パルプコーンに近い自然な減衰特性を実現します。
この結果、MAOPドライバー特有の「極めてフラットな周波数特性」と「静寂感」「絹のような滑らかさ」が生まれ、繊細な空気感からエネルギッシュなアタックまで、すべてが自然な表情で再現されます。

レクタングル銅線ボイスコイルによる高効率・高解像度の中域
ボイスコイルには、丸線より約30%効率が高いレクタングル(平角)銅線を採用。
中域の渦電流を抑制し、折り返し部分を減らすことで表面積も増加し、MAOP7_v2の透明感・解像度・情報量に大きく貢献しています。
振幅4.5mmのロングストローク構造と100μmの極薄合金コーンが組み合わさり、低歪みで純度の高い低域と、繊細で生々しい中高域を両立しています。

オーバルバスレフポート – 密閉の滑らかさとバスレフの明るさを両立
明るく元気なサウンドが得られるバスレフ型と、なだらかに低域が伸びる密閉型の“いいとこ取り”を狙い、無垢材を重ね合わせて形成したオーバルバスレフポートを採用。
過度なピークを抑え、スムーズで自然な低域を実現しています。

NC11との違い – 音の方向性の明確な住み分け
NC7_MAOPは、NC11が得意とするホール録音・大規模編成の壮大な空間表現に対して、より繊細なニュアンスと密度の高い中域表現を得意とします。
弦楽器や室内楽、ボーカルなど細やかな表現を重視するリスナーに最適です。
MarkAudioのスピーカーは、「正面に座った位置だけでなく、横に動いても良い音が聴ける」ように設計されており、スペック比較ではわからない実用性の高さも大きな魅力です。

| SPユニット | MAOP_7v2 |
|---|---|
| 再生周波数 | 55Hz-34,000 Hz |
| 最大入力 | 30W (cont.) |
| 出力音圧レベル | 86dB /1w@1m |
| 定格インピーダンス | 5.4Ω |
| Mms | 3.90 g |
| Xmax(1way) | 4.5mm |
| 寸法 | 190 x 360 x 250 mm |
| 重量 | 5.8kg |
MAOPユニットと点音源による透明度
- MAOPユニットを鳴らしてみてまず感じたのは、背景が驚くほど静かだということでした。
ノイズフロアが極めて低く、リバーブの余韻や楽器の“消え際”のような小さな音までもが、スッと自然に浮かび上がります。まるで空気が澄んだ部屋で聴いているかのような、透明度の高さがあります。そして、点音源ならではの定位の良さが際立っています。
- 70mmという小口径ゆえの理想的な点音源性と、MAOPユニットの高解像度が合わさることで、音像がびっくりするほど明確に感じられます。ボーカルや楽器がふっと目の前に現れるようで、その立体感とリアリティには思わず聴き入ってしまいました。
エンクロージャー設計の貢献
- NC7のエンクロージャーは、小型スピーカーとは思えないほど開放的な音場を作り出してくれます。音が箱の中にこもる感じがなく、自然に空間へ広がっていくので、スピーカーサイズを忘れてしまうほど。音場が狭くならず、むしろ軽やかに伸びていく感覚があります。
- 中域の再現性が高いのも魅力的で、濁りのない自然な音色がずっと心地よく続きます。
解像度が高いのに耳に刺さるようなところがなく、近い距離で長時間聴いていても疲れません。小型・近接リスニングの環境でも安心して使えるスピーカーだと感じました。









