サイズを超えたスケール感と高品位な再生能力
選び抜かれた無垢材と最新理論が融合したブックシェルフスピーカー
小型でもメインを任せられる設計思想
NC5H_SSは「8cmクラスでもメインスピーカーとして成立する存在感」を目標に開発された、小型ながら本格志向のブックシェルフスピーカーです。シングルサスペンション・ユニットの能力を最大限に引き出すため、T/SパラメータとMarkAudio独自のデータを反映したエンクロージャー設計を採用。ベチューメンによる内部ダンプ処理など、上位モデルと同様の厳密な開発プロセスを経て、サイズを超えたスケール感と高品位な再生能力を獲得しています。

MAOP表面処理とシングルサスペンションの相乗効果
搭載されるフルレンジユニットは、MAOP(Micro-Arc Oxidation Process)処理を施したメタルコーンを採用し、従来は難しかった「メタルコーン自体による理想的なダンピング」を実現しています。これにより、極めてフラットな周波数特性と、静かで濁りのない音場表現が可能になりました。加えて、本機のユニットはフロントサスペンションのみで駆動部を支えるシングルサスペンション構造で、ダンパーによるストレスから解放された、しなやかでレスポンスの速い中高域を再生します。ニアフィールドでの使用においても、自然な定位と滑らかな質感が際立ちます。

レクタングルコイルがもたらす艶やかな音場
ベースとなるAlpair 5v3は、磁性流体を使わずにリニアリティを確保するというチャレンジングな設計で知られています。さらにNC5H_SSでは、MAOPシリーズで採用される高価なレクタングル(平角銅線)ボイスコイル技術を発展させ、より艶やかで密度の高い音場表現を実現しています。駆動部総重量は約1.7g、Xmaxは片振幅3.5mmと、軽量かつストロークに余裕のある設計により、繊細さとダイナミクスを高次元で両立しています。

可変バスレフポートによる低域チューニング
バスレフポートには、新設計のSTBPシリーズを採用し、25mm径のダブルポート構成とすることで、低域の量感と音程感が驚くほど改善されています。このポートは長さ調整が可能で、バスレフのチューニング周波数をシステムや部屋の条件に合わせて最適化できます。レーシングヨット用の強化プラスチックフラットベアリングと同等の精度を持つ加工技術が用いられ、ポート接続部の気密性は極めて高く、空気漏れのないタイトな低域再生に貢献しています。

無垢材キャビネットと匠の仕上げ
NC5H_SSは、MarkAudio Nature Collectionシリーズのコンセプトに基づき、マホガニーやウォールナットなど選び抜かれた無垢材を用いたキャビネットにより、音の美しさとインテリア性を両立しています。ベテラン職人による丁寧な加工と仕上げは、リビングの高級家具にも劣らない存在感を放ち、視覚的な満足感も含めてオーディオ体験を高めてくれます。コンパクトな160×320×180mmのサイズと約3kgの重量は、デスクトップからリビングまで柔軟な設置を可能にし、ニアフィールドでもリスニングルームでも、その実力を存分に発揮します。

コンパクトな筐体に凝縮された高品位サウンド
| SPユニット | MAOP_5, Alpair5v3SS |
|---|---|
| 再生周波数 | 75Hz - 25,000Hz |
| 最大入力 | 15W (cont.) |
| 出力音圧レベル | 86dB /1w@1m |
| 定格インピーダンス | 4Ω |
| MMS(駆動部総重量) | 1.71g |
| Xmax(振幅)/1way | 3.5mm |
| 寸法 | 160 x 320 x 180 mm |
| 重量 | 3.0kg |









