最新理論で設計された再生能力
選び抜かれた無垢素材と職人による美しいスピーカー
新世代 MAOP11_MS が生む圧倒的な実在感
MarkAudio NC11v2は、Nature Collectionの上位モデルとして開発され、新設計のMAOP11_MSドライバーにより圧倒的な空間再現力を実現しています。音が「そこに存在する」ような実在感は、まるで演奏者が目前に立つかのようで、スピーカーの存在を忘れさせるほど自然です。NC7が持つ繊細さをさらに発展させ、クラシックやホール録音で真価を発揮するモデルです。

MAOP処理の静寂と滑らかさ
MAOP(Micro-Arc Oxidation Process)は、700V級の高電圧を使用し、アルミマグネシウムコーンの表面を長時間かけて結晶化させる高度な技術です。これにより金属コーン特有の微細なノイズが大幅に抑制され、金属とは思えないほど静かで滑らかな音を獲得しています。MAOP11_MSでは、純銅レクタングルボイスコイルが採用され、軽量化と応答性の向上により全帯域の精度がさらに向上しています。

しなやかなモノサスペンションの表現力
MAOP11_MSは、通常より製造難易度の高いモノサスペンション方式を採用しています。この方式が持つしなやかな動作は、中低域の厚みと音の伸びやかさを同時に引き出し、音楽のダイナミクスと繊細さを高い次元で両立させます。柔らかく動くサスペンションが微細な音のニュアンスを逃さず、豊かな音楽性を実現しています。
桐 × 無垢材が描く魅惑の空間表現
エンクロージャー内部には贅沢に日本産の無垢桐材を使用。桐は楽器材としても高く評価されるほど魅惑的な倍音特性を持ち、ホールトーンや空気の揺らぎを豊かに再現します。ウォールナットやハードメープルと組み合わせることで桐の魅力がさらに引き出され、空間の奥行きと音の立体感が大幅に向上します。外観は自然素材の質感を生かした美しい仕上がりで、リビング家具としても高く評価できる存在感です。

内部配線がもたらす透明感の向上
内部配線にはAmtrans製の完全非磁性・金メッキOFC単線を採用し、非常に短い距離ながら音質に大きく寄与しています。MAOPコーンの持つ静寂性とスピード感を損なうことなく伝えることで、細部の表現力が大幅に向上し、音の“最後の壁”を取り払ったような透明なサウンドを実現します。

密閉の自然さ × バスレフの開放感を両立するオーバルポート
NC11は無垢材を積層したオーバルバスレフ構造を採用し、密閉型の滑らかな低域とバスレフ型の開放感を両立しています。共振周波数は35Hzに設定され、さらにポート長を見直すことで40~45Hz帯域の押し出しを強化。低域は沈み込みが深く、量感だけでなくスピードと質感の両面で優れた仕上がりとなっています。

ウォールナットとメープル、二つの音色美
仕上げ材によって音のキャラクターが変化します。ウォールナットは温かく包み込むような響きを生み、クラシックやホール録音に最適です。ハードメープルは立ち上がりが速く、ジャズやアタックの強い楽器の輪郭を見事に描き出します。どちらの仕上げもNature Collectionとして丁寧に製作され、高級家具のような存在感を備えています。
NC11とNC7の明確な違い
NC7は室内楽や弦楽器の細やかなニュアンスを描くのに適したモデルですが、NC11は音場の広さ、空気の量感、ホールのスケール感で明確に上位に位置します。大編成クラシック、オルガン、映画音楽など、壮大な音楽を存分に楽しめるスピーカーです。
自宅のリスニング空間をホールへ変えるスピーカー
NC11は、音楽そのものが空間に立ち上がるような深い臨場感を実現し、リスニングルームをまるでコンサートホールのように変貌させます。透明感、倍音、空気の質感、音像の実在感。そのすべてが高い次元で融合した、特別なサウンド体験を提供します。

| SPユニット | MAOP_11MS |
|---|---|
| 再生周波数 | 35Hz-25,000 Hz |
| 最大入力 | 35W (cont.) |
| 出力音圧レベル | 87dB /1w@1m |
| 定格インピーダンス | 7.2Ω |
| MMS(駆動部総重量) | 7.90 g |
| Xmax(振幅)/1way | 8.0mm |
| 寸法 | 245 x 450 x 295 mm |
| 重量 | 11.5kg |
ノイズフロアが極めて低く、深い静けさに包まれる音
- このユニットを鳴らしてまず感じたのは、背景が想像以上に“深く静か”だということでした。MAOP処理とモノサスペンション構造が効いているのか、音の背後にあったわずかなザワつきが完全に消え、静寂の中から音が浮かび上がるように感じます。微細なリバーブや楽器の消え入る瞬間まで綺麗に見えるのは、このノイズフロアの低さのおかげだと思います。
6.5インチとは思えないレスポンスと俊敏性
- 中型口径とは思えないほど、音の立ち上がりがとにかく速いのも印象的でした。
モノサスペンション構造の自由度とMAOPの軽さが相まって、動作がとても軽快で、反応が鋭いんです。大口径ならではのパワーを持ちながら、小口径のような俊敏さまで併せ持っている感じで、スピード感のある音楽が驚くほど生き生きと鳴ります。
ブックシェルフの枠を超えたスケール感と豊かな低域
- 6.5インチの余裕がしっかり活かされていて、ブックシェルフというカテゴリーを忘れてしまうほどのスケール感があります。低域も深く沈み込みつつ、曖昧にならず輪郭がしっかりしていて、量感と締まりが絶妙なバランスです。サイズから想像する以上の豊かな低域再生が楽しめます。









