カートリッジの微小信号を余すところなく届ける
NOS錫メッキ銅信号線とLCNVアース線で、フォノ経路の純度を極める
MAUVEシリーズについて
MAUVE(モーヴ)シリーズは、Luna CablesのミドルクラスケーブルラインナップでORANGEシリーズの上位に位置します。ORANGEシリーズとの最も大きな違いは導体と誘電体の素材にあります。MAUVEのRCA・XLR・Digitalケーブルには、現代では入手が極めて困難なNOS(New Old Stock)錫メッキ銅導体を採用。誘電体にも、ORANGEのワックスドコットンに代えて紙・コットン・バーニッシュ(ワニス)の複合体を使用し、さらに高い誘電特性と制振性を実現しています。

MAUVEシリーズの音は、ORANGEシリーズと比べてより豊かなハーモニクスと音楽的な丸みを持ちます。楽器ひとつひとつに自然な空間が生まれ、細部は誇張されることなく、演奏の息づかいとともに静かに浮かび上がります。派手さや刺激とは無縁で、音楽の呼吸に寄り添うように鳴り、録音の奥に潜んでいた情報が当然のように聴こえてくる。長時間の試聴でも疲れを感じさせないのは、スペクタクルな演出ではなく、音色の正確さと自然な生命感を軸に設計されているからです。
プロダクト・コンセプト
フォノカートリッジが生み出す信号はラインレベルと比べて極めて微小であり、信号線の素材と構造が音質に与える影響はシステム全体の中でも特に大きな経路です。Luna Cables MAUVE Phonoは、MAUVE RCAと同じ内部構造、すなわち20AWG NOS錫メッキ銅導体と紙・コットン・バーニッシュ複合誘電体をフォノケーブルに適用した一本です。

ORANGE Phonoの2本構成から3本へと増強したLCNV 18AWGアース線が、ターンテーブルのアースをより低抵抗で安定させ、ハムやノイズの混入を防ぎます。NOS銅導体が持つ豊かなハーモニクスと有機的な音色がフォノ経路にそのまま働き、アナログレコードが本来持つ音楽的な奥行きを最大限に引き出します。DINコネクターはストレートとL型からお選びいただけます。
Luna Cables:モントリオール発、職人の手から生まれるケーブル
Luna Cablesは、カナダ・ケベック州モントリオールに拠点を置くハンドメイド・オーディオケーブルブランドです。すべての製品はワークショップで少量生産され、一本一本が職人の手によって仕上げられます。量産品にはない丁寧さと、素材へのこだわりがLuna Cablesの音楽性を支えています。

■ 紙/コットン/バーニッシュ複合誘電体:三層構造が生む低干渉と制振性
MAUVEシリーズでは、ORANGEシリーズのワックスドコットンに代えて、紙・コットン・バーニッシュ(ワニス)の複合体を誘電体として採用しています。誘電体とは導体を覆う被覆材の電気的特性を指す言葉で、素材の誘電率が低いほど信号波形への余計な干渉が少なくなります。紙とコットンという自然素材にバーニッシュを組み合わせたこの複合体は、低誘電率と高い制振効果を両立し、信号への干渉を最小化しながら豊かな音楽表現を引き出します。

■ すべての接点を手ハンダで仕上げる、妥協なき職人仕事
Luna Cablesのすべてのケーブルは、接続部の半田付けをひとつひとつ手作業で行います(All connections hand soldered)。機械による大量生産では得られない緻密な接点品質が、信号の透明度と長期的な信頼性に直結します。手間を惜しまないこの工程こそ、Luna Cablesが上位オーディオブランドと肩を並べる理由の一つです。

■ コットンジャケット:内側から外側まで自然素材で統一
外装には柔軟で取り回しのよいコットンジャケットを採用。合成樹脂のチューブにはない適度な柔軟性と吸音性を持ち、設置時の余計なテンションや振動の伝搬を抑制します。素材を内側から外側まで徹底して自然素材で統一するというLunaの哲学が、ここにも表れています。

主な特徴
- 信号線:錫メッキNOS銅 20AWG(7 × 28AWG)・1本/極性:28AWGのNOS(New Old Stock)錫メッキ銅素線を7本撚り合わせた20AWG導体を極性ごとに1本使用。MAUVE RCAと同じ内部構造をフォノ経路に適用しており、カートリッジが生み出す微小信号にNOS銅固有の豊かなハーモニクスと有機的な音色をそのまま引き出します。
- 専用アース線:LCNV 18AWG × 3本:ORANGE Phonoの2本構成から3本へと増強したLCNV 18AWG導体によるアース線を装備。より低抵抗なアース経路がターンテーブルとフォノイコライザー間のアース電位を安定させ、ハム・ノイズの混入を効果的に防止します。
- 錫メッキ銅ブレードシールド:外来の電磁ノイズを遮断し、フォノ信号のような微小レベルの信号経路を確実に保護します。
- 5ピンSDINコネクター(ストレート/L型)、RCAまたはXLR・全接点手ハンダ仕上げ:ターンテーブル側はストレートまたはL型SDINからご注文時にお選びいただけます。フォノイコライザー側はRCAまたはXLRに対応。DIN/XLRはDIN/RCAと同価格です。すべての接点を職人が手ハンダで仕上げています。

| 信号線導体 | NOS(New Old Stock)錫メッキ銅 20AWG(7 × 28AWG)× 1本/極性 |
|---|---|
| アース線導体 | LCNV(Luna Cable Neo Vintage)18AWG × 3本 |
| 誘電体 | 紙/コットン/バーニッシュ複合体 |
| シールド | 錫メッキ銅ブレード |
| 外装 | コットンジャケット |
| コネクター(ターンテーブル側) | 5ピンSDIN(ストレート / L型、ご注文時にご指定ください) |
| コネクター(フォノイコライザー側) | RCA / XLR(ご注文時にご指定ください。DIN/XLRはDIN/RCAと同価格) |
| 接続方法 | 全接点 手ハンダ仕上げ |
| 製造 | ハンドメイド(カナダ・モントリオール) |
| ラインナップ(長さ) | 1.0m(RCA/RCA)/ 1.25m(SDIN/RCA)/ 1.5m(RCA/RCA・SDIN/RCA) |
| 備考 | ・RCA/RCA仕様のフォノケーブルはラインケーブル+グランドケーブルの価格となります。 ・DIN/XLRも製作可能です。価格はDIN/RCAと同じです。 |
海外レビュー・評価(Reviews & Testimonials)
フランス・ポーランド・米国など世界各国のオーディオ専門誌・評論家から、MAUVEシリーズは「音楽の自然さと音色の正確さを最優先したケーブル」として高い評価を得ています。
【Stereophile(米国・2017〜2024年)】Recommended Components 継続掲載
米国の権威あるオーディオ誌Stereophileの「Recommended Components」リストに、MAUVE Power CableおよびMAUVE Speaker Cableが2017年から2024年にわたり継続掲載されています。長期にわたる掲載は、MAUVEシリーズの音楽的完成度と信頼性を裏付けるものです。
【Audiophile Magazine(フランス・2023年)】MAUVEシリーズ
「MAUVEシリーズを使用して感じたのは、何よりも自然さと音色の正確さだ。私はオーディオケーブルにおいてこの自然さを何より重視しており、音をあまりにスペクタクルにしてしまうケーブルは常に避けてきた。MAUVEはその正反対だ。」
【High Fidelity(ポーランド・2021年)】MAUVE SpeakerケーブルおよびMAUVE RCAインターコネクト
「このカナダのケーブルセットが提供するサウンドは、一方では丸みがあり、他方では非常に生き生きとしてオープンだ。前景が近く、聴き手に迫ってくる。それを求める者にとっては、これはホーリーグレイルになり得る。」









