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KuraDa KD-Q1
開放型ダイナミックヘッドホン

商品コード: KD-Q1

KuraDa KD-Q1 開放型ダイナミックヘッドホン

通常価格 ¥220,000 円
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空気流動を制御し、自然な定位と引き締まった低域を描く

クワッド・チャンバー音響設計と3Dプリント造形が描く開放サウンド

Description

プロダクト・コンセプト

KD-Q1は、KuraDaがこれまで培ってきた技術を基盤に、「堅牢さと耐久性」をテーマとして開発された開放型ダイナミックヘッドホンです。音質・耐久性・装着感という、ヘッドホンに求められるあらゆる要素を高い次元で満たすことを目指して設計されました。

このヘッドホンの核心は、振動板の素材や駆動方式だけでなく、音を生み出す「空間」と「空気の流れ」そのものを設計対象として捉えたところにあります。バッフルを取り囲む4つのチャンバーと、複数層の音響フィルターが連携し、帯域ごとに異なる空気の振る舞いを緻密に制御。過剰な低域ピークを背面へ逃がしながら、中高域には滑らかな連続性を与えます。その結果、ピアノの減衰がもつ自然な余韻、弦楽器の弓が触れるテクスチュア、ヴォーカルの口元の実在感までが、力みなく耳元に立ち上がります。引き締まった低域と、聴き疲れの少ない素直な定位感が、長時間のリスニングを支えます。

About KuraDa

KuraDa(クラダ)は、静岡を本拠とする日本のヘッドホンブランドです。「常に革新的であれ」「常に最良であれ」「常に謙虚であれ」という三つの理念を掲げ、独自の設計思想に基づいた製品づくりを続けてきました。木材を削り出したフルウッドハウジングのKD-FP10/KD-C10、ジュラルミン製の完全開放型KD-P1など、音響構造に工芸的な探究を重ねてきたブランドが、最新の3Dプリント技術と音響設計を融合させて到達したのがKD-Q1です。

KuraDaは、周波数特性や歪率といった物理測定と、数値では捉えきれない音の質感や時間軸の変化の双方を見据え、「測定と感性のあいだ」から音を捉えることを設計哲学としています。単なる音の良し悪しではなく、聴感の再現性とバランスの一貫性を重視し、構造そのものから音をつくり上げることを核に据えています。

Features
  • クワッド・チャンバー音響設計:バッフルを取り囲む4つの空間を段階的に構成し、それぞれの空気流動を制御するQuad-Chamber Acoustic Architectureを採用。ユニット前面の第1チャンバーで音圧の基礎を整え、耳側の第2チャンバーが音像形成と音場の広がりを担い、第3チャンバーと矩形ポートがおよそ60Hz以下の低域圧力を背面へ逃がし、第4チャンバーがドライバー背面の背圧を開放して不要な共振を抑制します。

  • 53mm URDドライバー:薄型のPETダイアフラムとOFC(無酸素銅)ボイスコイルを組み合わせた「Ultra-Responsive Diaphragm(URD)」を搭載。軽量ダイアフラムで高い応答性を確保しつつ、OFCボイスコイルがf0を低く抑えます。OFCはCCAW(銅被覆アルミ線)に比べて約30%高い導電性を持ち、低抵抗が応答性を高め、とりわけ低域の表現力に寄与します。

  • 多層音響フィルター:振動膜の前後にポリエステル繊維製の音響フィルターを複数層に配置。空気の流動速度に応じて透過性が変化し、ゆっくりした中高域には透過性を確保しながら、瞬間的な大振幅の低域には抵抗として作用します。超高域のピーク緩和、中高域の共振抑制、背面からの高域リーク防止を同時に実現します。

  • 3Dプリント造形 × PA12GBハウジング:KuraDa製品として初めて3Dプリンティング(AM=アディティブ・マニュファクチャリング)を採用。HP Multi Jet Fusionにより複雑な内部構造を高精度に成形します。ハウジング素材にはPA12をベースに40%のガラスビーズを充填したPA12GBを使用し、高い引張強度と耐久性、優れた振動吸収特性を両立。表面のハニカム構造も一体成形されています。
  • 立体縫製イヤーパッド:日本国内の熟練した職人による手縫いの3D縫製イヤーパッド。低反発ウレタンを立体的にカットし、人間工学に基づいて頭部に自然にフィット。圧力を均等に伝えながら音漏れを抑えます。耳に触れる部分には高耐久のプロテインレザーを採用し、長時間でも快適な装着感を保ちます。
  • 着脱式ケーブル:付属の1.2m 4芯OFCケーブル(φ6.3mmステレオ標準プラグ)は着脱・交換が可能。別売のバランス対応ケーブルを組み合わせれば、バランス接続での再生にも対応します。
Technology

空気を「整流し、制御する」音響設計

KuraDaは、最終的な音の質感を決定づけるのは空間の設計と空気流動制御の精緻さであるという思想のもと、KD-Q1を設計しています。各チャンバーと音響フィルターの連携によって空気の流れを整流・制御し、自然で豊かなリスニング体験を生み出します。

第1チャンバー(ユニット前面)は振動膜直近の最も小さな空間です。ドライバーユニットはゴム製Oリングとウレタンスポンジリングによって瞬間的な気密性を確保され、音響フィルターが高域のピークを整えながら第2チャンバーへ音圧を伝達。明瞭な低域再現と高域レスポンスの基礎を築きます。

第2チャンバー(耳側主空間)は耳とバッフル面の間に広がる主要空間です。第1チャンバーとは音響フィルターを介してグラデーション的に接続され、滑らかな音圧の連続性を確保。この空気振動が鼓膜を直接駆動し、音の質感、音像形成、広がりある音場とナチュラルな定位感を決定づけます。

第3チャンバー(低域圧力調整空間)は、第1チャンバーとはウレタンスポンジリングを、第2チャンバーとはイヤーパッド内側の音響フィルターを通じて、過度な低域圧力を逃がす経路を形成します。バッフル下部に配置された2つの矩形ポートが、振幅の大きいおよそ60Hz以下の低域成分の圧力変動を効率的に背面へ逃がし、過剰な低域ピークを抑えて引き締まった自然な低音レスポンスを実現します。

第4チャンバー(ユニット背面空間)は、バッフル表面の音響フィルターを介して第3チャンバーと流動的につながり、ドライバー背面にはハニカムメッシュベントが一体成形されています。背圧を適切に開放しつつ不要な共振成分を抑制し、ドライバーの動きを安定させて、広帯域で歪みの少ない高品位なサウンドに貢献します。

SOLIZEとのパートナーシップ

KD-Q1のハウジング部品は、デジタルエンジニアリングと3Dプリンティングを専門とする日本企業・SOLIZE株式会社で製造されています。HP Multi Jet Fusion技術により、複雑な形状の部品を高精度かつ安定した品質で量産。最新の製造技術と音響設計の融合が、KD-Q1の堅牢さと造形の自由度を支えています。

Reviews & Testimonials

VGP 2025 受賞
「開放型オーバーヘッド型ヘッドホン(20万円以上30万円未満)」部門にて受賞。

VGP 2025 SUMMER 特別賞 受賞
3Dプリンターをハウジングに採用し、軽量化と高音質の両立を目指した国産プレミアムヘッドホンの商品企画が評価されました。

Spec
型式 開放型ダイナミック(オーバーヘッド型)
ドライバー 53mm URDドライバー
ボイスコイル OFC(無酸素銅)
インピーダンス 75Ω(1kHz)
感度 84dB/mW(1kHz)
周波数特性 20Hz〜20,000Hz
重量 296g
ハウジング素材 PA12GB(ガラスビーズ40%充填ポリアミド12)
ケーブル 1.2m 4芯OFCケーブル(着脱式)
プラグ φ6.3mm ステレオ標準プラグ
製造 日本製
備考 別売のバランス対応ケーブルによりバランス接続に対応