Jasmine ジャスミンオーディオ
JS-TB297 12インチ ダイナミックバランス型トーンアーム

伝統の継承と革新技術の融合：新世代トーンアームの誕生

Jasmine Audio JS-TB297 12インチ ダイナミックバランス型トーンアームは、アナログ音楽の黄金期に生まれた歴代の優れたトーンアーム設計のエッセンスを取り入れ、現代の最新精密加工技術と先進素材を融合させた、まさに新世代のハイエンド製品です。そのデザインコンセプトは、アナログへの深い愛情を示す**「合理的でクラシカルなメカニカルデザイン」**でありながら、内部にはかつてない高精度なパフォーマンスを実現するための科学的なトラッキングアルゴリズムが組み込まれています。

非常にクリアで解像度の高いハイエンドサウンド

JS-TB297の中核をなすのは、ダイナミックバランストラッキングフォースの採用です。多くのトーンアームがスタティック（静的）なバランスに頼る中、ダイナミックバランス方式は、再生中に発生するアームの慣性や振動の変化に対しても安定して針圧を維持します。これにより、以下の音響的メリットがもたらされます。

• トラッキング精度の向上: スタイラスが音溝をより安定してトレースできるようになり、レコード内周でも外周でも均一で高品位なハイファイ再生を実現します。
• 歪みの極小化: トラッキングディストーション（歪み）は最大でも0.5％以下に抑えられており、音源に刻まれた繊細なディテールを損なうことなく、純粋な音像をリスナーに届けます。
• クリアな解像度: この究極の安定性が、レコードの持つ膨大な情報量を余すことなく引き出し、非常にクリアで解像度の高いハイエンドサウンドへと昇華させます。

レコード再生の本質を追求したメカニカルデザイン

JS-TB297は、単に美しいだけでなく、機能的な合理性を徹底的に追求したメカニカルデザインを持っています。

• 高精度なトラッキングアルゴリズム: アームの全長、オフセット角、オーバーハングなど、各種トラッキングパラメーターが科学的なアルゴリズムに基づいて精密に調整され、最適な動作を保証します。
• 先進素材の採用: 最新の精密加工技術と厳選された先進素材を使用することで、アーム自体の不要な共振を徹底的に排除。これにより、レコード溝に刻まれた微細な信号だけを忠実に増幅回路へと伝送します。

ダイナミックバランス型12インチトーンアームであるJS-TB297は、その優れた安定性とトラッキング性能により、音の歪みを最小限に抑え、アナログ再生における音場表現のリアリティと空気感の再現性を格段に高めます。アナログ再生の深みと感動を、TB297でぜひご体験ください。

標準のアームとしてジャスミンのダイナミックバランスのアームを購入した。ロングタイプのトーンアームで0バランスをとった後針圧を回転軸上の目盛を見ながらツマミを回して合わせる。ラテラルバランサーとインサイドフォース・キャンセラーは0.5g目盛り。アームリフターとアーム受けはアームに取り付けられたベース上にあり、両者共にホーローネジで調整固定可能。サウンドはかっちりとした解像度が高い。アーム取り付け位置は取り付けベースで変更自由。付属の型紙を使ってオーバーハングとアーム軌跡を合わせれば良い。オーディオ最盛期に発売された日本製品のように中国製も気合が入っている。

このアームはセンターが軸から右にオフセットした独特の形状をしています。針圧加圧はウエイトではなくスプリングなどの別の加圧機構を持つダイナミックバランス方式です。カタログにも書いてある通り、これまでの最高のトーンアームデザインの本質を吸収し、継承しているようです。ですから有名なトーンアームに似ているところが多々あります。しかし、それをジャスミンの技術によってより高いレベルに最新の精密加工技術と新素材によって実現させたとあります。同社のターンテーブルTT-D200MK2との組み合わせで試聴した時、最初に感じるのはハイエンドの音だということです。明確で情報量の多いサウンドは試聴された方々からはデジタルハイレゾを聴いているようだと評価されました。その能力を発揮させるためにはセッティングと調整が必要で、ターンテーブルの高さ調整機構を使って水準器でX・Yを正しく調整しましょう。アームの位置を決めるオーバーハングの調整は専用のプラスティック製の治具が付属していますので、それを使って調整します。針圧の加圧は軸受け部分にあるツマミを時計方向に止まるまで回し、反時計方向に回して加圧するが普通のトーンアームですので、最初は戸惑いました。使用可能なカートリッジの重量は5~17gですが、同社のM2のような軽いカートリッジを取り付けると、バランスウエイトが中心部にぎりぎりに近づいてしまいますので、ウエイトの付加が必要です。インサイドフォースキャンセラーのウエイトの軸に目盛りが入っていますが、これは全くあてになりません。カートリッジによって大きく変わるので、テストレコードを使用した調整は必要です。これらの調整をして試聴すると、非常にクリアで解像度の高いハイエンドのサウンドを聴くことができます。

*Bakoon Products 永井代表