音楽を分解せず、ありのままの密度で描き切る
磁気構造の純粋さを追求した、ヘリテージ・アプローチの結晶
EQVES Model 1(エクヴェス・モデル1)は、現代の複雑な回路設計とは一線を画す、極めてシンプルでダイレクトな思想から生まれたMC昇圧トランスです。「Heritage(遺産)」シリーズの核心を担うこのモデルは、信号経路を極限まで短縮し、磁気トポロジーを最小限に抑えることで、カートリッジが捉えた微細なエネルギーを、一切の構造的介入を許さずにシステムへと繋ぎます。

磁気の深淵に触れる、タムラ製作所の設計思想
その心臓部には、日本の音響史を支えてきたタムラ製作所の設計原理を継承したクラシックなトランスを搭載しています。高透磁率のコア材を採用することで、広い帯域にわたって歪みのない、極めて素直な磁気レスポンスを実現しました。 あえて独自のキャラクターを付加するのではなく、トランス本来の素直な振る舞いを「ありのまま」に活かす。そのストレートな設計は、シグナルパスの純度を何よりも優先し、シングルエンド構成特有の瑞々しさを尊重するシステムにおいて、無二の親和性を発揮します。

「分析」を超えた、統合された音楽体験
多くの現代的なオーディオ機器が音を細部まで分解し、セパレーションを強調するのに対し、EQVES Model 1は「統合された音の構造」を守り抜くことに心血を注いでいます。 音が断片化されることなく、一つの大きな流れ(ダイナミック・フロー)として提示されるため、聴き手は分析的な聴き疲れから解放され、演奏の熱量や実在感に深く没入することができるでしょう。安定した空間表現と、厚みのある音像定位は、音楽の連続性と濃密な音色を大切にするオーディオファイルにとって、かつてない安らぎと発見をもたらします。

静寂を守り、音楽の「重み」を伝える
コンパクトなオールメタル筐体には多層シールドを施し、外部からの電磁干渉を徹底的に遮断。内部レイアウトを簡素化して寄生的な干渉を抑え込むことで、磁場環境を高度に安定させています。この徹底した静寂の中から立ち上がる音は、単なる情報の羅列ではなく、確かな重みを伴った「音楽の連なり」そのものです。 EQVES Model 1は、音楽を要素ごとに切り分けるのではなく、その魂をひと繋ぎのまま届けたいと願う、真に純粋なシステムのための「鍵」となります。

| 入力インピーダンス | 0-5Ω / 40Ω(切替) |
|---|---|
| 出力インピーダンス | 4kΩ |
| 再生周波数 | 10Hz ~ 100kHz (+-1.0dB) |
| 昇圧比 | 1:36 / 1:10 |
| 重量 | 0.8kg |









