絶対位相を瞬時に合わせられる
21接点のロータリースイッチを用いたパッシブアッテネーター
Fidelix TruPhaseは、音質を追求したパッシブアッテネーターであり、その名の通り「True Phase(本当の絶対位相)」にこだわった機能が最大の特徴です。

【位相反転スイッチ】 多くの録音物で絶対位相が合っていますが、録音時期やエンジニアによっては逆の物もあります。TruPhaseは、XLR端子の2番と3番をひっくり返す原理を利用した位相反転スイッチをトグルスイッチで装備。位相が反転して録音された音源や、位相の異なるバランス出力の再生機器を再生する際に、瞬時に位相を合わせて聴くことが可能です。


21接点のプロ仕様パッシブアッテネーター
音量調整部にも徹底的な高音質化への配慮がなされています。
- 高音質抵抗: 21接点のロータリースイッチを用い、アメリカPRP社製の高精度な**非磁性型高音質抵抗(20KΩ仕様、約2dBステップ)**を切り替えます。
- 連動誤差の極小化: アッテネータの抵抗は実績のある米国のPRP社による高精度な非磁性型を採用しており、連動誤差は極小です。スイッチ類やコネクター類の接点は全て金メッキを採用し、音質劣化を極少に抑えます。
- 回路への配慮: 回路ループの最小化、振動モード対策、電磁波の吸収効果など細部にノウハウを投入。配線にはモガミ電線の無酸素銅でポリエチレン被覆線を採用しています。

アースを完全分離するセレクターと「プリアンプへのアンチテーゼ」
TruPhaseの核となる思想は、音質を悪化させる電源に起因するアース電流の悪影響からの解放です。これはフィデリックスの経験に基づいた、プリアンプに対する**アンチテーゼ(対立概念)**とも言える設計の集大成です。

- 8回路5接点セレクター: 一般的なセレクターがアースを共通にしているのに対し、本機は8回路5接点のスイッチを採用。使用していない機器の信号線のアースも含めて完全に切り離します。
- 広大な臨場感: アース電流の悪影響から解放され、さらに左右のアースまでをも完全独立させることで、広大な臨場感を再現します。

【ご使用上の注意】 音質重視の設計のため、入力切替時に「バチッ」とノイズが発生します。これはアースも同時に切り替えるべく、8回路5接点のスイッチで完全な切り離しをしているためです。切り替えを行う際は、必ずパワーアンプのボリュームを下げるか、電源を落とす必要がありますのでご注意ください。
| 電源 | 不要 |
|---|---|
| 入力 | XLRx2系統、RCAx3系統 |
| 寸法 | (W)200x(H)50x(D)200mm(突起部除いた寸法) |
| 入力インピーダンス | 20KΩ |
| 出力インピーダンス | 最大で約5KΩ(信号機器を接続時) |
| 重量 | 1.05Kg |
圧倒的な静寂性と位相切替の重要性
ウェブ上のレビューでは、このアース分離設計がもたらす静寂性が極めて高く評価されています。
「音の背景が驚くほど静かになり、プリアンプの存在を忘れるほどの透明感。」
信号経路の純粋性とアースの完全分離により、システムのS/N比が劇的に向上。音の背景が深遠な闇のように静かになり、微細な情報までクリアに引き出されます。
「位相反転による、音像の明確化と低域の沈み込み。」
位相スイッチを切り替えることで、音像がピタリと定まり、低域がより深く沈み込む体験は衝撃的と評されています。録音によって位相が逆転している音源に対し、**「本当の音」**を聴くための必須機能としてその効果が絶賛されています。









