Fidelix MITCHAKU ヘッドシェル

Fidelix MITCHAKU（密着）ヘッドシェルは、トーンアームとの接続における「隙間」を根本から排除するために開発された、革新的なヘッドシェルです。

従来のヘッドシェルは、接続時に上側の1ピンだけを引き込む構造であったため、下側に必ず隙間が生じ、わずか1ミクロンの隙間でも音響に影響を与え、ゴムリングなどで埋めると「弾性合体」となり鈍い音になってしまうという課題がありました。

隙間ゼロを実現する「シーソー構造」

MITCHAKUヘッドシェルは、この問題を解決する独自の**「シーソー構造」**を採用しています。

• 剛性の獲得: これにより、ヘッドシェル一体型アームと同等の剛性を獲得し、しっかりした音質を実現します。シーソー構造が接続時の誤差を吸収し、ヘッドシェルとアームのリング部が完全に密着します。
• 音場感の向上: 水平を正しく合わせることで、セパレーションが向上し、広い音場が再現されます。

• 完全な密着接続: 上ピンと下ピンの中間に配置した横ピンを、上下ピンが等しい力で引き込む構造により、トーンアームに隙間なく完全に密着接続することを可能にしました。

用途に合わせて選べる豊富なラインナップ

MITCHAKU

MITCHAKU-K

MITCHAKU-L

剛体化がもたらす圧倒的な低域の改善

ユーザーレビューでは、この剛体化の効果が極めて高く評価されています。

「アームに取り付けてみるとかなりがっちり付いている感触がある。」「音は低音域の改善が顕著で、低音が沈み込みつつ音程が明確になり、解像度が相当アップした。」「これが剛体化の効果とすれば、シェル一体型アームの隆盛もうなずける」

この剛性の向上は、使用カートリッジ（例：DL−103R）の高域のきつさを解消し、**「低音がふくよかに出る」**ように変えるなど、全体的な音のバランスと質感を根本的に改善します。