EXCEL SOUND
"悦郎・漆 " MCカートリッジ etsuro urushi

サファイアと漆塗りの芸術。日本の伝統工芸と最新技術が融合した至高のMCカートリッジ

「悦郎・漆」は、エクセルサウンドの確かな技術、豊富な経験、そして日本伝統工芸の漆塗加工のトリプルコラボレーションによって完成した、類稀な MC カートリッジです。

信号ロスを徹底排除する心臓部

• サファイア無垢材ベース: 心臓部となるカートリッジベースに、2.5mm 厚のサファイア材を使用。振動伝達機構を一体として組み込んだダイレクト方式により、徹底的に信号ロスを排除します。
• 高硬度サファイアカンチレバー: カンチレバーには ϕ0.4mm の超精密サファイアパイプ材を採用。ダイヤモンドに次ぐ高硬度を誇り、歪みがなくハイスピードな信号伝達性に優れ、クリアなサウンドを実現します。

超精密トレースを実現するスタイラス

• スーパーマイクロライン・ダイヤモンドチップ: スタイラスチップには、レコードの音溝に接触面 80μ の曲率を持つ「Super Microline Diamond tip」を採用。
• ありのままの再生: 超微細な音溝を正確にトレースし、アナログディスクに刻まれた音源をありのままに再生します。

伝統工芸「漆塗り」による共振抑制

• 贅を尽くしたハウジング: カートリッジハウジングは超々ジュラルミン（A7075） を採用し、特殊強化処理後に日本伝統工芸である漆塗りを施すという贅沢な仕様です。
• ジュラルミンの鳴きを抑制: 漆は固まると高熱に耐え得る強靭な塗膜を形成し、ハウジングと強固に密着します。これにより、ジュラルミン特有の鳴きを抑制する効果があります。

芸術的な仕上げ:

• 漆・ボルドー仕上げのハウジングカバーは、漆の見事な光沢と質感を誇り、まさに小さな芸術品です。
• ベースとなる黒漆の上に、硫黄でいぶした何種類もの色銀箔をちぎり絵のように貼り込み、奥行き感を表現。悦郎・漆ロゴは金箔貼りです。

職人技と最新技術の融合

半世紀以上にわたる実績と経験を持つ職人技が、至高を目指す企画と出会った時、アナログレコードは新たな時を歩み始めます。最新の素材と技術を融合させ、伝統を現代に生かした珠玉の逸品です。

一聴して分かる、異次元の透明感

悦郎・漆を針を落とした瞬間、まず感じるのは音の「濁り」が存在しないことだ。背景は深く静まり、そこから音像がすっと立ち上がる。情報量が多いにもかかわらず、音が混み合わず、極めて整理された再生を聴かせる。この透明感は、ハイエンドMCの中でも特筆すべきレベルにある。

音像のフォーカスと立体感

音像の定位は驚くほど正確で、左右だけでなく前後方向の奥行き表現が際立つ。ボーカルは一点に凝縮され、オーケストラでは各楽器群の距離感や階層が自然に描き分けられる。音場は広大だが誇張はなく、あくまで録音に忠実な空間再現という印象だ。

情報量の多さと「正直さ」

悦郎・漆はレコードの良し悪しを隠さないカートリッジでもある。録音状態の良い盤では驚くほどのリアリティを引き出す一方、コンディションの悪い盤ではノイズや粗もはっきりと再現する。この“正直さ”が、リファレンスとして高く評価される理由のひとつだ。

帯域バランスと質感表現

低域は過剰に膨らまず、締まりと深さを両立している。中域は密度が高く、弦や声の質感が極めてリアルだ。高域は伸びやかでありながら刺激感がなく、微細な倍音や空気感まで自然に描き出す。全帯域にわたり一切の破綻がなく、極めて完成度の高いバランスに仕上がっている。

漆ボディが生む静寂性

漆塗りによるボディは、単なる意匠ではなく音質に明確に寄与している。共振が極めて少なく、音の立ち上がりと消え際が非常にクリーンだ。これが、悦郎・漆特有の深い静寂感と高いS/N感につながっていると感じられる。

ハイエンドの中でも孤高の存在

悦郎・漆は、派手さや演出で魅せるタイプのカートリッジではない。しかし、その圧倒的な解像度、透明度、そして録音への忠実さは、世界のトップクラスMCカートリッジと肩を並べる存在感を放っている。長時間聴いても疲れず、音楽そのものに集中できる稀有なカートリッジだ。