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EXCEL SOUND
"悦郎・漆 COBALT BLUE" MCカートリッジ

商品コード: etsuro_blue

EXCEL SOUND "悦郎・漆 COBALT BLUE" MCカートリッジ

通常価格 ¥715,000 円
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最新技術と日本の伝統工芸の融合が生み出す鮮烈なアナログサウンド

Description

日本の粋と技術の結晶。コバルトブルーの漆塗りと超々ジュラルミンベースで実現した高音質と低価格

「悦郎・漆 COBALT BLUE」は、2015年11月発売のオリジナルモデル「悦郎・漆」の第2弾として、低価格化を実現しながら高音質を継承した製品です。


コストパフォーマンスを高めた設計変更

  • 超々ジュラルミンベース採用: 心臓部となるカートリッジベースを、前作のサファイア製から超々ジュラルミン (A7075 材) へと変更。この変更により求めやすい価格を実現しました。
  • 主要コンポーネントの継承: 80μm スタイラスチップ、サファイアパイプカンチレバー、超々ジュラルミン製ハウジングといったオリジナルモデルの特長を多く継承しています。


高硬度サファイアと超精密チップによる再生

  • 高硬度サファイアカンチレバー: ϕ0.4mm の超精密サファイアパイプ材を採用。ダイヤモンドに次ぐ高硬度により、歪みがなくハイスピードな信号伝達性に優れ、クリアなサウンドを実現します。
  • マイクロライン・ダイヤモンドチップ: スタイラスチップにはレコードの音溝に接触面 80μ の曲率を持つ「Microline Diamond tip」を採用。広音帯域において高い再生特性を実現します。
  • 磁気回路: 電磁軟鉄とサマリウムコバルト磁石の組み合わせを基本とし、コイル振動に調和した磁気特性を実現しています。


コバルトブルーの漆塗り(日本伝統工芸)

  • ハウジングの特殊加工: ハウジング(A7075 製)には特殊強化処理後、日本伝統工芸である漆塗りを施すという贅を尽くした仕様です。
  • コバルトブルーの採用: 漆塗り加工をおこなう坂本乙造商店と吟味した結果採用したという、鮮やかなコバルトブルーのカラーリングが特長です。
  • 共振抑制: 漆は固まると高熱に耐え得る強靭な塗膜を形成し、ハウジングと強固に密着。これにより、ジュラルミン特有の鳴きを抑制し、音質に貢献します。
  • 小さな芸術品: 漆の見事な光沢と質感は、まさに小さな芸術品であり、半世紀以上にわたる実績と経験も持つ職人技と至高を目指す企画が出会った結晶です。

Spec
インピーダンス 3ohms/1kHz
適正針圧 2.0g
周波数範囲 15Hz~50kHz
セパレーション 30dB/1kHz
針先 80μMicroline
カンチレバー 0.4φサファイアパイプ
出力電圧 0.25mV/1kHz
トラッカビリティ >70μm/2g
ボディー 超々ジュラルミン(A7075)
重量 8.1g
Review

透明度の高さに、芯の強さが加わる

悦郎・漆 COBALT BLUEは、シリーズ共通の高い透明度を維持しながら、音の芯と推進力を一段強めた印象を受ける。背景の静けさは非常に深く、そこから立ち上がる音像は明確で、輪郭がよりくっきりと浮かび上がる。静と動のコントラストが鮮やかで、音楽のエネルギーがストレートに伝わってくる。

音像定位とスピード感

定位の正確さは特筆すべきレベルで、音像は中央に強くフォーカスしつつ、前後方向の奥行き表現も豊かだ。COBALT BLUEでは、特に音の立ち上がりの速さが印象的で、リズムのキレやアタックの鋭さが際立つ。オーケストラのトゥッティやジャズのアンサンブルでも、音がもたつかず、瞬発力の高さが感じられる。

帯域バランスと表現力

低域は引き締まりが良く、量感よりも制動力を重視した出方。中域は密度が高く、ボーカルや弦楽器の実体感が明確だ。高域は非常に伸びやかで、細かな倍音や空気感を自然に描き出すが、刺激的な硬さはない。全体として、悦郎・漆よりもややシャープで現代的なバランスに感じられる。

情報量と「見通しの良さ」

情報量は極めて多いが、音が整理されており、混濁感は皆無だ。複雑な録音でも各パートが明確に分離し、見通しの良い音場が形成される。録音の良否を隠さない点は共通しており、良い盤では圧倒的なリアリティを、そうでない盤ではそのままの素性を映し出す。

コバルトブルーのキャラクター

COBALT BLUEは、悦郎・漆の美点である静寂性と透明感をベースに、スピード感と力強さを加えたモデルと言える。クラシックではダイナミクスと奥行き表現が際立ち、ジャズやロックではリズムの切れと推進力が心地よい。分析的になりすぎず、音楽的な高揚感をしっかりと備えている点が印象的だ。

ハイエンドMCとしての完成度

派手な演出に頼らず、純度の高い再生を徹底する姿勢はシリーズ共通だが、COBALT BLUEはその中でも「力強さ」と「俊敏さ」を重視するユーザーに向いた選択肢となる。高解像度と音楽性を高次元で両立した、非常に完成度の高いMCカートリッジである。