オリジナルWE300Bと同規格
伝統の300Bサウンドを受け継ぎつつ、耐久性と安定性を追求した究極の真空管
伝統の300Bサウンド:WE300Bの直接の代替品
Emission Labs(EML)300B真空管は、1988年までに製造されたオリジナルのWestern Electric E300Bの直接の代替品として設計されています。ガラスの高さや直径も同一規格であり、伝統的な300Bの温かみのある音質と特性を完全に引き継いでいます。さらに現代の製造技術により、耐久性と安定性を追求した究極の真空管として、真空管アンプ愛好家に支持されています。

安定した音質と耐久性を実現する独自の構造
EML 300Bは、独自のフィラメントとグリッド構造により、寿命の大部分において極めて低いハムノイズと低歪みを実現しています。特に金メッキされたグリッドは、バイアスの安定性を高め、偶発的な過負荷からの保護、チューブカーブの直線性の向上など、多くの利点を提供します。また、ベースの超硬構造と硬質金属アノードは、加熱や機械的衝撃によって形状が変化しないため、長期的な安定性とパラメーターの再現性が保証されています。
アンプの能力を引き出す高い適応性
300Bは中程度の負荷をかける設計がされており、スピーカーとの相互作用が少ないため、音質が真空管自体の特性に左右されやすいという特徴があります。EML 300Bは、アンプが真空管に求める高い出力と低歪みを両立し、音楽を歪みなく表現します。シングルエンド・ノーフィードバックのアンプと組み合わせることで、独特の豊かでナチュラルな音響を存分にお楽しみいただけます。

厳選された素材と長寿命設計
EML 300Bは、高い期待寿命を誇り、高い負荷がかかる場合でも安定したパフォーマンスを維持します。金メッキされたピン、ブラックセラミックソケット、ソフトラバーサスペンデッドチューブ、2つの特大ゲッター、そして手吹きガラス球など、厳選された高品質な材料と精密な技術が集約されています。過酷な条件下での運用を想定される場合は、上位モデルの300B-XLSを検討することをお勧めします。

EML 300B フィラメント定格
| フィラメント電圧 | = 5 ボルト (AC または DC) |
|---|---|
| フィラメント電圧の許容値 | 4% |
| フィラメント電流 | ~ 1.3 Am |
| 最大待機時間(ヒーター電圧のみ) | 2時間 |
EML 300B 最大定格(同時不可)
| 最大アノード電圧 | 450V |
|---|---|
| 安全な最大アノード損失 | 36W |
| ピーク陽極散逸 | 40W |
| 最大アノード電流:固定バイアス | 70mA |
| 最大アノード電流:自動バイアス | 100mA |
駆動力とダイナミクスの向上
- EMLの300Bに差し替えてまず驚いたのは、アンプの駆動力が一段と増したことです。従来の300Bと比べても、低域のエネルギー感がしっかりしていて、音に“確かな力”が宿るのがすぐにわかります。大きな音量でも余裕があり、サウンド全体に安定した推進力が生まれます。
- 音の立ち上がりが非常に速く、音楽に自然な躍動感が加わるのも魅力です。アタックが鋭すぎるわけではなく、必要な瞬発力だけを的確に出してくれる印象で、リズムのキレやスピード感が格段に良くなりました。
ノイズの少なさと透明度
- 背景の静けさは特筆すべきレベルです。ハムノイズやマイクロフォニックノイズがほとんど感じられず、音が“深い静寂”からスッと現れるような感覚があります。この高いS/N比が、全体の透明度を一段と引き上げており、空間の見通しがとても良くなります。
- 高域は伸びやかで繊細ですが、耳に刺さることがまったくありません。情報量は豊富なのに音が自然で、長時間聴いても疲れない上品な響きを保っています。
品質と信頼性
- EMLの製品づくりは非常に丁寧で、耐久性と信頼性の高さが安心感につながります。アンプの心臓部である300Bを長く使い続けられるという安心感は、オーナーにとって非常に大きな価値です。
- マッチドペアとしての精度が非常に高く、左右のチャンネルバランスがピタリと揃うのも好印象。アンプ本来の能力をきちんと引き出してくれ、再生音に一貫した安定感が生まれます。









