Eau Rouge
高純銅スピーカーケーブル
ER-SP333AGmk2 1組

超極細銅線1500本によるリッツ構造 – 微細信号を余さず伝送

Eau Rouge ER-SP333AG mk2は、直径0.04mmという超極細銅線にエナメル絶縁を施し、それを1500本束ねた リッツ線構造 “Eau Rouge No.411” を導体に採用したスピーカーケーブルです。リッツ線ならではの均質な伝送特性により、微小信号のロスを極限まで抑え、音楽の立ち上がり、空気感、そして位相の正確さを自然に引き出します。

純銀無垢Yラグの採用 – 音の濁りを排した高純度伝送

ER-SP333AG mk2 の大きな特徴の一つが、上位モデル SP533 と同じ設計思想で作られた 純銀無垢Yラグ の採用です。銀は金属の中でも最も高い電気伝導率を持つ素材であり、微細な信号の変化を損なうことなくスピーカーへと伝えることができます。そのため、音の濁りが排除され、わずかなニュアンスまでも正確に再現されます。実際、純銀無垢Yラグによって得られる効果は明確で、情報量の増加や音像のフォーカスの鋭さ、そして滑らかで自然な高域表現が際立つなど、Eau Rouge が大切にする静謐で立体的な音場形成に大きく貢献しています。

誇張のない静寂と豊かな広がり

ER-SP333AG mk2 が奏でるサウンドは、決して誇張や強調で魅せるタイプではありません。むしろ、“静かに佇む品位のある音” と評されるような、落ち着きの中に豊かな表情を秘めた音質です。位相特性が非常に整っているため、音場はゆるやかに、そして雄大に広がり、倍音は自然で滑らかに伸びていきます。録音空間に漂う空気感がそのまま立ち上がるような、そんな生々しい気配まで感じられるのがこのケーブルの魅力と言えるでしょう。
クラシックや室内楽、アコースティック、ボーカルといった、音色の純度や空気感を重視するジャンルでは特に真価を発揮し、システム全体の透明度を一段引き上げる存在となります。

スピード感と解像度の向上

• このケーブルに替えてまず感じたのは、音の立ち上がりがとにかく速くなったことでした。
  銀メッキ導体の効果なのか、反応がとても俊敏で、音の輪郭がシャープになり、音楽全体にキレと躍動感が生まれます。スピード感のある楽曲ほど違いがはっきり出て、聴いていて思わず身体がついていくような軽快さがあります。
  
• 全帯域で解像度が上がり、音の情報量がぐっと増えたのも印象的でした。
  微細なニュアンスや空気感の変化がより鮮明に聴こえるようになり、「こんな音が入っていたんだ」と気づく場面も多く、音源を新鮮な気持ちで楽しめます。
  

サウンドバランスと空間表現

• 銀メッキ導体というと硬質で刺さるような高域を想像しがちですが、このケーブルではまったくそんなことはなく、むしろ自然で伸びやかな高域が心地よく広がります。
  高純度銅の芯線がしっかりと低域と中域を支えているからか、厚みや安定感も損なわれず、全体としてバランスの良いサウンドに仕上がっています。
  
• 音場も広くなり、奥行き感がぐっと増しました。解像度が上がったことで楽器やボーカルの位置関係がより明確になり、立体的な空間が自然に浮かび上がります。
  

品質と使い勝手

• 取り回しがしやすいのも嬉しいポイントです。適度な柔らかさがあり、重くないので機器への負担が少なく、配線のストレスがほとんどありません。扱いやすさと音質の両方をしっかり両立している、非常に完成度の高いケーブルだと感じました。