高い制振能力と高強度な素材としての優秀さ
プラグの鳴きを止め、高S/Nでどの周波数帯域もボリューム感たっぷり
高弾性CFRP × 純銅 × こだわりの構造が生み出す、比類なき静寂とエネルギー
ER-PBOXは、Eau Rougeのハイエンドモデルでしか得られなかった「圧倒的エネルギー感」「音の濃密さ」「揺るぎない静寂」「広大なレンジ感」を、より身近な価格帯で実現するために開発された電源ボックスです。
本機の筐体には、一般的なCFRPとは一線を画す最高峰グレードの高弾性炭素繊維をふんだんに使用し、複数種類の炭素繊維を最適に組み合わせたハイブリッド構成を採用。素材の可能性を極限まで引き出すことで、剛性と制振性において他に類を見ない完成度を獲得しています。
面ごとに積層を最適化した“音響のためのCFRP”構造
CFRPは本来優れた制振材ですが、Eau Rouge独自の技術はさらにその先を行きます。面ごとに炭素繊維の種類を変え、積層方向・樹脂量・厚みを3mm〜8mmの範囲で細かくチューニング。内部共振のピークを徹底的に抑え、電源ボックスに不可避な「箱なり」をほぼ感じさせない、極めて静かな筐体へと仕上げています。
素材そのものが音の密度を高め、エネルギーを滞りなく供給し、同時に余計な振動を吸収することで、まるで背景が消えたかのような静寂感を獲得します。
純銅ネジ × アメリカン電機7110GDで構成された、妥協のない電源ライン
底面の固定には、音響面と電気面で優れた特性を持つ特注の“純銅無垢ネジ”を採用。導通の良さと共振モードの穏やかさが両立し、繊細さと力強さを兼ね備えた自然な音場を作り出します。
コンセント部には、業務用としても定評のあるアメリカン電機 7110GD を搭載。確実なホールド感と低インピーダンスの接点が、電流供給の安定性と音の瞬発力に大きく寄与します。

内部配線は40芯の極細純銅を採用 ― 音楽の生命感をそのまま届ける設計
内部配線には、φ0.28mmの極細純銅線を40本束ねた高音質ケーブルを使用。電源供給時のエネルギー感と、静かなパッセージでの繊細なニュアンスの両立を追求しています。
全端子はEau Rougeが独自開発した鉛フリーの“銀+銅ハンダ”で丁寧にターミネートされ、音の濁りや情報損失を極限まで排除しています。
30万円クラスの高級機でしか味わえなかった“あの音”が、ここに凝縮されている
ER-PBOXが持つ音の傾向は、Eau Rougeが長年開発してきた最上位モデル群と明確に同質です。
伸びやかな高域、重心の低い安定感のある低域、厚みのある中域、そして背景の漆黒とも呼べる静寂感。
単なる電源アクセサリーを超え、システム全体をワンランク上へ引き上げる“音質コンポーネント”として機能します。
| 寸法 | 193(W)×123(D)×63(H)mm |
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CFRP筐体による制振と静寂性
- CFRP筐体の電源BOXに替えてみてまず驚いたのは、背景が一気に静かになったことでした。
外部振動だけでなく、コンセントを通して伝わる微細な振動までも吸収してしまうようで、音楽の背後にあった「わずかなザワつき」がすっと消えます。ノイズフロアが下がることで、音が空気の中に自然に溶けていくような、まさに“静寂の質”が高まったと感じました。そのおかげか、音像の輪郭がとても明瞭になります。
- 音の濁りや付帯音が消えて、輪郭線がピタッと定まり、楽器の位置がよりクリアに見えるようになりました。
スピードとダイナミクスの向上
- 共振が抑えられたことで、電源の応答性が良くなったのもはっきり分かります。
低域が引き締まり、音全体のスピード感が増し、リズムのキレがぐっと良くなりました。低域がただ沈むだけでなく、しっかりと“動く”感じがして、とても気持ちがいいです。さらに、ダイナミクスが豊かになったのも大きな変化です。弱音から強音への移り変わりが滑らかで、音楽に自然な躍動感が加わります。電源がクリーンになるとここまで変わるのか、と実感させられました。
音場表現とニュートラル性
- 静寂性が上がったことで、音場の広がりも大きく変化しました。
横方向だけでなく奥行きも深くなり、立体的な空間が自然に浮かび上がるようです。定位がはっきりするので、曲の中のそれぞれの楽器がどこにいるのかが手に取るようにわかります。
- この電源BOXは音色を変にいじらないのも好印象です。どこか特定の帯域を持ち上げるようなクセがなく、とてもニュートラル。機器が本来持っている音の魅力を、そのまま素直に引き出してくれる印象です。









