Bakoon Products SCL CAP-1007 スモール・プリアンプ

バクーンプロダクツから狭い空間にジャストフィットのサイズで高品質の音楽ライフをプロデュースするCAPシリーズが誕生しました。隣近所が気になるワンルームで小音量でも音楽情報を余す事なく再生するためにバクーンプロダクツ自慢のSATRI 回路技術を惜しみなく投入しています。CAP-1007はテレビ、CD プレーヤー、DVD プレーヤー、チューナー、モバイル・プレ ーヤー、スマートフォンなどたくさんのオーディオ信号を選択し、音量を調節するアンプです。オーディオ装置で聴きたいソースがたくさんあり、いちいち配線を変えるのが面倒だという方には必須のアンプです。

無帰還ラインコントロール

出力は強力なバッファ・アンプHBFBCを使用して極力音の劣化を抑えています。信号の選択には機械寿命が一億回を超えるリレーを使用しています。周波数特性もMHz帯まで保証されているので、信号の劣化はありません。周波数の変化により歪率が変化すると、色付けが感じられたり、音に癖を感じてしまいますが、CAP-1007では20Hzから50KHzまでほとんど歪の変化はありません。 これは、CAP-1007が如何に色付けの無い素直な音であるかが判ります。

充実の入力系統

入力は6系統装備されてINPUT SELECTORで入力信号を切り替えます。INPUT1から4は背面のRCA 端子、INPUT5と6はそれぞれ前後パネルにフォンジャックになります。フロントパネルのフォンジャックはスマートフォン等の携帯機器の信号を接続する時に便利です。

パワーアンプ のゲインを最大にしておけば、スピーカーの音量はプリアンプで制御することが出来ます。CDプレーヤーやDVDプレーヤーと本機を手元に置けば、音楽ソースの切り替えと音量を手元でコントロールすることが出来て便利です。

モバイルバッテリー駆動でノイズレス

DC5V INPUTには付属のUSB ケーブルを使用します。電源としてはモバイル用の USB 充電器やモバイルバッテリーが使用できます。本気の消費電流は5V250mAですので、10AHのバッテリーだと40時間の使用ができます。モバイルバッテリーを使いますと、ノイズなどの影響を受けませんので、CAP-1007を最高の状態で動作させることが出来ます。

ニューフェースへ

新しいフェイスになりました。CAPシリーズは価格を抑えるために外装関係は市販の汎用品を使っているのですが、今回はノブを上級グレードの製品とインテグレートする事でバクーンプロダクツとしての統一感と質感の向上を図っています。

最大出力	8V(1%歪)
歪率(1KHz)	4V:0.03%
S/N 比	-120db(GAIN 0db)
周波数特性	20Hz~400KHz
位相特性	0°(20KHz),45°(400KHz)
寸法	W130 x H45x D180mm
重量	470g
電源	5V250mA DC

*バクーンプロダクツはロゴ及び名称をSCL (SATRI Circuit Laboratory)へと順次変更して参ります。ご了承下さい。


20cmに満たないボディサイズに入力が6系統もあるにも関わらず、上手にまとめ上げられている。470gと超軽量だが、足元のラバーグリップがしっかりしているせいか以外と快適に操作できる。パワーアンプCAP1001と併せてもちょっと大きいタッパーくらいなので、設置場所の選択肢が増えて悩める贅沢…
ターンテーブル以外は、パワーアンプとダイレクトに繋ぐだけで十分に音楽は楽しめるが、CAP-1007を経由した方が、バッファアンプHBFBCなどの採用により音の劣化や歪みも無いせいなのか音がいいように思う。バッテリーを使う事で電源ノイズから解放されているのも大きいのかもしれない。特別大したスピーカーを使っている訳ではないのに、変な癖もなく、どこまでもクリアで透明感のある音を聴かせてくれるのは、紛れもないバクーンプロダクツの系統だ。
バッテリー駆動したプリアンプCAP-1007を単体で試聴したが、超ハイクラスプリアンプを凌駕する高S/Nで、鮮度の高い音質に絶句した。色付けを全く感じない自然な質感でダイナミックレンジも周波数レンジも広く、大信号から微弱信号に至るまでクッキリ鮮明で伸び伸びした迫真サウンドである。パワーアンプCAP-1001は入力インピーダンスが約10KΩと低いため、出力回路にオペアンプICを用いた音源機器を用いるとドライブ能力不足で本領が発揮できない場合が多い。しかし高入力インピーダンスでドライブ能力の高いCAP-1007を介在させると音質が一変し、瞬発力があって伸び伸びし、しかもくっきり鮮明で非常に生々しい再生音になる。スピーカーには8Ωで能率91dB/W/1mのKEFQ950を用いたが、ソフトディストーション特性なので6W/chのアンプとは思えない音量が出た。CAPシリーズは小型軽量低価格のアンプでも高音質化が可能というのを実証した力作だ。
*MJ無線と実験