Bakoon Products
SCL CAP-1005 D/A コンバーター

SATRI回路 V12搭載。ハイレゾ音源を高精度に再生し、デエンファシスも自動補正

CAP シリーズは、狭い空間にジャストフィットのサイズで高品質の音楽ライフをプロデュースするために誕生しました。 CAP−1005 は、隣近所が気になるワンルームなどで小音量でも音楽情報を余すことなく再生するため、バクーンプロダクツ自慢の SATRI 回路技術を惜しみなく投入しています。

SATRI回路 V12による高精度アナログ出力

• 192kHz/24bit 対応: 192KHz Fs/24bit サンプリングデータに対応しており、ハイレゾ音源の再生に最適です。
• SATRI回路 V12搭載: アナログ出力回路には、一般的なオペ・アンプを使用せず、バクーンプロダクツ独自開発の**SATRI 回路 V12** を使用。これにより、ハイレゾ音源を高精度に再生することが出来ます。
• 高音質の追求: CAP シリーズの製品は、そのコンパクトなサイズながら、ハイエンドでも使用できる能力を持っています。

デエンファシス自動検出・補正機能

• オリジナル音源の再現: 昔の CD には録音時にイコライザー（デエンファシス）がかかっているものがあり、そのまま再生するとオリジナルの音とは異なってしまいます。
• 自動補正機能: CAP−1005 はそのデエンファシス信号を自動的に検出し、周波数特性を正常に補正する機能があります。この機能が働いている時はデエンファシス・ランプが点灯します。

柔軟な接続性

• デジタル入力: コアキシャル RCA 入力 ×1、トスリンク光入力 ×1 を装備。どちらも 192KHz/24bit 信号に対応しています。
• 拡張接続: 同社のデジタル・シグナルセレクタ CAP−1006 を使用すると、合計 6 入力を切り替えて使用できます。
• PC 接続: PC と USB で接続する場合、USB/SPDIF コンバータ USC−1001 を組み合わせることで、ハイクォリティのハイレゾ音楽をお楽しみいただけます。
• サンプリング周波数表示: フロントパネルには、44.1KHz から 192KHz のサンプリング周波数のランプが点灯し、現在の再生状況が一目で分かります。

モバイルバッテリー駆動に対応

• DC5V 駆動: 電源は USB と同じ 5V ですので、USB 電源アダプタやモバイルバッテリーが使用できます。最高の状態で動作させるためのノイズレスな電源環境構築が容易です。

※バクーンプロダクツはロゴ及び名称を SCL (SATRI Circuit Laboratory) へと順次変更して参ります。

小型軽量からは想像できないスケール感

CAP-1005は、手のひらに収まるほどの小型軽量な筐体ながら、再生音はそれを感じさせない伸びやかさと力感を備えている。低域は量感に頼るのではなく、輪郭が明確で、無理なく下まで伸びる印象だ。小型DACにありがちな窮屈さや腰高感はなく、音楽が自然に前へ出てくる。

高い透明度と自然な質感

音色は癖がなく、透明度が高い。高域は粒立ちが細かく、声や楽器の質感は自然で誇張がない。中低域は適度に厚みがあり、冷たさや硬さを感じさせない点も特徴的だ。デジタル特有のざらつきや付帯音が少なく、長時間聴いても疲れにくい再生傾向を示す。

バッテリー駆動がもたらすS/Nの良さ

電源をモバイルバッテリーで供給した状態では、特にS/Nの良さが際立つ。背景が静まり、音場の見通しが良くなることで、微弱音や余韻が自然に浮かび上がる。音が消え際まで崩れずに保たれ、録音空間の空気感が丁寧に描かれる点は印象的だ。

音場表現とジャンル適性

音場は不自然に広がることなく、前後方向に奥行きを感じさせるタイプ。ジャズでは、ピアノの音粒が揃い、ドラムスの打音は生々しい。クラシックでは弦の滑らかさと倍音の美しさが際立ち、女性コーラスや弦楽合奏では、PCMながらDSD的と評されるほどの豊かな倍音感が楽しめる。

単体性能と拡張性

CAP-1005単体でも完成度は高く、コストパフォーマンスに優れたDACとして成立している。一方で、デジタル信号の整理を担う外部機器を組み合わせることで、音場の見通しや情報量がさらに向上する余地も示されており、システム全体のグレードアップに柔軟に対応できる設計思想が感じられる。

総評

CAP-1005は、小型・軽量・バッテリー駆動という特徴からは想像しにくい、スケール感と自然な音楽表現を備えたD/Aコンバーターである。透明度の高い再生、良好なS/N、ジャンルを選ばない安定した音質は、デスクトップから本格オーディオまで幅広い環境で活躍できる資質を持つ一台と言える。