ニアフィールドで最高のサウンドを追求
テクノロジー・オブ・ザ・イヤー2019 (セパレートアンプ部門)受賞
バクーンプロダクツから狭い空間にジャストフィットのサイズで高品質の音楽ライフをプロデュースするCAPシリーズが誕生しました。隣近所が気になるワンルームで小音量でも音楽情報を余す事なく再生するためにバクーンプロダクツ自慢のSATRI 回路技術を惜しみなく投入しています。CAP-1001の最大出力は6Wに設定されています。これは限られたニアフィールドの空間で、スピーカーとの距離が1メートルから3メートル以内の場合、一般的なスピーカー(能率が80dBから90dB位)を使った場合、アンプの出力は1Wから3Wで十分という計算から来ています。
無帰還MOS-FET
アンプ部は電流モード増幅の無帰還電圧増幅回路とスピーカーを駆動するコンプリメンタリーMOS-FETプッシュプル出力段という構成です。一般的なアンプが負帰還/約50mAに対して無帰還/150~200mAと力強い新開発のSATRI回路を使用していますので、実はニアフィールドと言いながら、大型スピーカーも楽々とドライブできます。ギターアンプとしてもかなり優秀な部類のようで、有名ミュージシャンが海外公演のツアーに帯同している程です。
ゲイン(ボリューム)のコントロールが出来るのでCDプレーヤーやDACをプリアンプを介さず、ダイレクトに繋いで音楽を楽しむことも出来ます。また可変抵抗器ですので、ボリューム位置でアンプのゲインが変化し、音量を絞るほどゲインが下がるので小音量時でも雑味のない高音質の音が楽しめます。入力系統は背面のRCA端子とフロントパネルにあるフォンジャックの2系統があります。フロントの入力はモバイルプレーヤーやスマートフォン等を接続出来ますので、自宅に帰ってすぐにCAP-1001に接続して、そのまま高品位のハイレゾ・ミュージックを思う存分に楽しむことが出来ます。
CAP-1001にはヘッドフォン端子も付いていますので、ヘッドフォンアンプとしてもご使用頂けます。またヘッドフォンで音楽を聴く時はスピーカーから出る音量が小さくなるように設定してあります。
CAPシリーズの電源供給はポータブル性とノイズ対策を兼ねてDC電源を採用しています。CAP-1001はパワーアンプのためDC24Vが必要ですが、24Vのバッテリーを使用して頂ければアウトドアでもご使用頂けます。バッテリー使用であればノイズの影響を受けずに最高のパフォーマンスを発揮します。
最大出力 | 6W+6W(1%歪), 8W+8W(10%歪) |
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歪率(1KHz) | 0.01W:0.04%, 0.1W:0.04%, 1W:0.1% |
S/N 比 | -111db(ゲインで変わらず) |
周波数特性 | 5Hz~50KHz(-3db) |
位相特性 | 45°(50KHz) |
寸法 | W130 x H45x D180mm |
重量 | 500g |
電源 | 24V1A DC |
僕は色んな場所を演奏してまわるツアー演奏家です。時にはPAやスピーカーといったライブ用機器がない所にも伺います。そんな時にバクーンプロダクツの工房にお邪魔させて頂き、発見したのがCAP-1001でした。このアンプに情報損失はないんだよ!という言葉にすごく惹きつけられてしまい、その場で自分の機材をつないで試させて頂きました。まず弾いた最初の1音、音が出てないと思いました。でもヴォリュームをまわすとギターの音が大きくなっていく。音が出てるけどナチュラル過ぎて生音と区別がつかない!!これは生まれて初めての体験で、衝撃的でした。しかも、さらに驚くべき事は、そのセッティングが今までの僕の機材からパワーアンプだけ差し替えたものだった事です。つまりスピーカーは高級品でもなんでもない、中古品で一万円せずに買える小型スピーカーだったんです。ここまで音が変化するかとびっくりしました。僕はそれまで、スピーカー替える方がパワーアンプ替えるより音の変化が大きいというイメージを持っていたのですがまるっきり打ち砕かれました。やはり上流からの情報を落とさず運ぶってとても大事なんですね…アコースティックギターのストリングのしなりやきしみ、ボディの共鳴、爪が弦にどういう強さや角度で当たっているかという細かやかなタッチのニュアンスまでスピーカーから出てるのが感じられると思います。弾き手しか感じられないだろうと思ってた音がスピーカーから出るようになりまして、けっこう自分の中では革命的な出来事でした。
*facebook バクーンプロダクツ ギタリストのぷー吉さんの試聴記
オーケストラの緻密な質感描写とローエンドの弾力良い押し出し感、階調性の豊かさは小型機の枠を超えるレベルのもの。フォーカスも良く、ピアノや金管楽器のシャープのアタック感、ハリが良く潤いのあるボーカル口元の描写も鮮やかに浮き立たせてくれる。分離良くリアルなサウンド傾向だ。ヘッドホン出力はゼンハイザーHD 600で確認。高インピーダンス型でも難なくドライブでき、メモリは2程度で十分な音量となる。音離れが良くストレートな音質で、付帯感のない立体的な描写力を持つ。続いてプリアンプのCAP-1007を加えてみると、バッテリー駆動ならではのSNの高さがより際立ち、無帰還構成らしい素直で透明度の高いサウンドが目前に広がる。音像の質感を丁寧にトレースする能力と、音場の見通しの良さは、価格を超えるクオリティーといえよう。
*MJ無線と実験