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山本音響工芸 CA-04 管球式ラインレベル専用プリアンプ

商品コード: ca-04-1

山本音響工芸 CA-04 管球式ラインレベル専用プリアンプ

通常価格 ¥250,500 円
通常価格 セール価格 ¥250,500 円
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電源電圧
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管球式ラインレベル専用プリアンプ

6AK5Wのシングル無帰還アンプ

Description

現代に通用する高情報量サウンド。厳選部品と徹底した防振構造が引き出す真空管の隠れた魅力

CA−04は、同社の受賞モデル CA−03/CA−03Lを基本に、ラインアンプ部を独立させ、細部をさらにリファインした高性能なラインレベル専用の真空管式プリアンプです。古い回路や音を継承するのではなく、真空管の隠れた魅力を引き出し、現代に通用する情報量の多いサウンドを引き出すことを目的に設計されています。


 

徹底した防振構造と美しい筐体

真鍮製サブシャシーによる防振: 真空管の構造上の弱点である振動の影響を防ぐため、基板の下に真鍮製の強固なサブシャーシーを設置。基板と要所で接合することで振動を防ぎ、音質向上に貢献しています。

  • 強固なシャシー構造: 強固な桜材の無垢材によるサイドパネルとステンレス金具によるフレーム構造により、強固で振動に強いシャーシー構造を実現しています。
  • 美しいフォルム: 国産の桜無垢材によるフロントパネルとサイドウッド、そして 2mm厚の美しいアルミシャシーの採用で、美しいフォルムを実現。同社の A−08,A−09パワーアンプとペアとしてデザイン的、音質的にマッチするよう配慮されています。

厳選された高音質パーツの採用

  • 抵抗類に DALE 社製を採用: 抵抗類のほとんどの部分に、音質に優れると評価の高い米国 DALE 社製を採用。米国の MIL 規格に準じた高い信頼性も誇ります。
  • 主要部にポリプロピレンコンデンサー: コンデンサーの主要部分に、歪みの少ないポリプロピレンフィルムコンデンサーを採用。パルス性信号に対する応答性や、コンデンサー自身の歪み率が優れています。
  • 音質向上: 信号回路のみならず電源回路でも音質に大きく影響するため、電源回路を含めた多くの部分に採用されています。
  • 特殊ケース: 音質に大きく影響する部分のコンデンサーには、同社で黒檀製のケースにエポキシ樹脂で充填し、さらに音質を向上させています。

高信頼性を追求した入出力端子とソケット

  • オリジナル最高級ピンジャック: 入出力ピンジャックには、外部導体にクローム銅削り出し、内部ピンに隣青銅削り出し、絶縁材にテフロンを採用した同社オリジナルの最高級ピンジャックを採用。
  • 安全構造: 接続時にアース側から、抜くときにホット側から離れる構造となっており、安全面でも有利です。


  • 無共振テフロンソケット: 真空管ソケットには、国内外で高く評価されている同社製の無共振タイプテフロンソケットを採用。ソケット部分から振動を防ぐ構造となっており、サウンドに大きく効果が現れます。
  • 高品質電源ケーブル: 電源ケーブルには 3p インレット端子付の高品質ケーブルを採用し、プラグにはナショナルのホスピタルグレードプラグに独自の金メッキピンを使用。インレットジャック採用のため、好みのコードへの交換も可能です。

Spec

使用真空管 TTelefunken製6AK5W 2本
最大出力 8V
周波数特性 10-150kHz/-0.5dB
入力インピーダンス 50kΩ
出力インピーダンス 1.6kΩ
ラインアンプ部利得 16dB(約6倍)
残留ノイズ 0.07mV
外寸法 420(W)290(D)94(H)mm
重量 6.3kg
Review

管球らしさを誇張しない、端正な音調

CA-04は、いわゆる真空管プリアンプに期待されがちな過度な艶や厚みを前面に出すタイプではない。音調はあくまで端正で、癖のない自然な再生を志向している。中域は滑らかで、ボーカルや弦楽器の質感が穏やかに整い、耳当たりの良さが際立つ。

静かな背景と高い透明度

電源部や回路構成の工夫により、背景は非常に静かで、管球式でありながらS/Nの良さが印象に残る。音が静寂の中からすっと立ち上がり、微弱音や余韻が自然に伸びていく。音の輪郭がにじまず、透明度の高い再生が得られる点は専門誌でも共通して指摘されている。

音場表現と定位の自然さ

音場は不自然に拡大することなく、実在感のある広がりと奥行きを持つ。楽器やボーカルの定位は安定しており、ステージ全体が落ち着いて整理される印象だ。オーケストラやアンサンブルでも、各パートの重なりが混濁しにくく、見通しの良い再生が楽しめる。

力感よりも質感重視の再生

ダイナミックに前へ押し出すタイプではないが、音の密度は高く、情報量が不足する印象はない。低域は過度に膨らまず、量感よりも質感と輪郭を重視した再生傾向を示す。ジャズや室内楽では、演奏のニュアンスや間合いが自然に伝わる。

システムの個性を引き出す存在

CA-04自身の主張は控えめで、接続するパワーアンプやソース機器のキャラクターを素直に引き出す。管球式でありながら色付けが少なく、システム全体のバランスを整える役割を担うプリアンプとして位置付けられている。

CA-04は、真空管プリアンプの魅力である滑らかさや自然な質感を活かしつつ、過度な演出を排したラインレベル専用プリアンプである。静かな背景、高い透明度、安定した音場表現を備え、長時間の音楽鑑賞でも疲れにくい。システム全体の完成度を底上げしたいユーザーに適した一台と言える。