モノラルアンプ化で更なる深みを得る
美しい鏡面仕上げの外観と最高音質を追求した意欲作
KT88管の深みと高出力を実現したモノラルアンプ
アストロ電子企画は、上級グレードのアンプを全てモノラル仕様へとラインアップを刷新しました。本製品 AST-KT88MVIP/SP は、ステレオアンプをモノラルアンプ化することで、より高い出力パワーと深みのある音響パフォーマンスを実現しています。特に高負荷のスピーカーを駆動する際の音響パフォーマンス向上に効果的であり、出力の幅が広いKT88管のポテンシャルを最大限に引き出します。
オーディオシンメトリー改善と設置の容易さ
部屋のアコースティクスやスピーカー配置によりステレオ再生時に音場がバランスを欠く場合、モノラル化が有効です。モノラルアンプは両チャンネルの出力を統合することで、均一かつ安定した音場を得ることができ、オーディオシンメトリーの改善が図れます。また、フルサイズの重量が嵩張るステレオアンプに比べ、一台の重量が半分以下(同社比)に抑えられているため、設置や取り扱いが非常に楽になっているのも見逃せない利点です。

堅牢構造:鏡面ステンレスと無酸素銅シャシー
美しく鏡面処理された1.6mm厚の高品質ステンレスシャーシと、部品取付け中板鋼材のクリアー仕上げ1.5mm厚無酸素銅による堅牢な構造を追求しています。この徹底した構造により、内外からの共振を防ぎ、雑音のない透明度の高い高音質に貢献しています。

トランスは、価格を抑えつつ音質を妥協なく追求したオリジナルトランスを採用し、入出力端子には金メッキの高品位端子を用いています。

固定バイアスと同等の音質を実現する独自回路
自己バイアスコンデンサーには、一般的なメーカーの仕様(200~400マイクロ)に対し、本機は4000マイクロという桁違いのコンデンサーを使用しています。これにより、自己バイアスでありながら固定バイアスと同等の音質を得ることに成功しています。さらにUL接続を用いることで出力パワーが増加し、音の透明感や解像度の向上に貢献しています。ボリュームはクリック式の31接点アッテネーターを採用し、正確なコントロールを可能にしています。

多様な真空管への互換性とベストパフォーマンス
本機は、KT88、KT120、さらにはKT150、KT170など互換性のある真空管を気兼ねなく差し替えて使用できる高い汎用性が特徴です。世界中の真空管メーカーで製造された様々な管を試すことで、機器の特性とリスナーの好みに合わせたベストパフォーマンスを引き出すことが可能です。

| 使用真空管 | KT88×2 12AU7×2 12AX7×1 |
|---|---|
| 使用トランス |
KT88, 6550, KT120: AST-165P×1 TOR-40PP×1 ST-1.5-200M×1 KT150, KT170: AST-170PB×1 TOR-50PP×1 ST-1.5-200M×1 |
| 出力 |
KT88, 6550, KT120: 30W×30W 負荷抵抗8kΩ KT150, KT170: 35W×35W 負荷抵抗8kΩ |
| 接続回路式バイアス | UL接続 / 自己バイアス |
| 周波数特性 | 10Hz~60KHz |
| 残留ノイズ | 1mmV 以下 / 1W |
| 歪率 |
KT88, 6550, KT120: 0.28% / 1W KT150, KT170: 0.26% / 1W |
| 入力インピーダンス |
|
| 出入力 | INPUT×1, スピーカー端子 0-8-16Ω |
| サイズ | W 320 x D405 x H215mm |
| 重量 |
KT88, 6550, KT120: 約15.7kg KT150, KT170: 約17kg |









