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在庫がない場合、受注生産により納期は3ヶ月程お時間を頂く場合がございます。
出力管は6550又はKT88からお選び頂けます。
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出力管は6550又はKT88からお選び頂けます。
多彩な出力管を使用可能
新型パワーアンプ
Description

AS-SGXCシリーズは、シャシーに折り曲げ加工した2mm厚の18-18ステンレス鏡面仕上げに、内部の取り付け部品には2mm厚18-18ステンレス鏡面仕上げ材と2mm厚無酸素銅材を使用したシャシーがあります。この頑強で美しい鏡面仕上げのケーシングだけで、実に20万円近くの金額が掛かっていますが、防振、雑音対策に格段の効果を上げています。放熱もしっかりしているので、真空管アンプでありながら長時間使用しても全く問題ありません。足元には無酸素銅の丸棒から削り出して底面との間に若牛革を挟んで振動対策を図っています。

回路部品には同社で厳選した音質によい部品類を使用して製造しています。AS-SGXⅡの横幅が470mmあるのに対し、SGXCは420mmとコンパクトに押さえています。プリアンプにも横幅サイズを揃えたAS-XP88EZCがあります。
すべてのパーツを厳選して更に音楽再生を忠実にできるように改良したシリーズです。シャシーには出力管ソケットの部分にアダプター板を使用する事により多彩な出力管を使用出来るようにしてあり、その口径口が一段と放熱効果を高めシャシー内部の熱を抑制し、メインシャシーから落とし込んで装着しているため振動対策にも良く留意しています。アストロ電子特注の最高級橋本トランスを搭載する事により低域をより自然な広がりと伸びのある優れた高音質の音が再生可能です。その他にも少しでも良い音楽を視聴出来るように回路構成にも適所にマッチする高品質部品を使用して製作されています。

同社が採用している自己バイアスコンデンサーは、一般的なメーカーが使用しているコンデンサーが200~300マイクロの物に対して、容量にかなり余裕のある8000マイクロと桁違いのコンデンサーを使用しています。これによりボリュームを絞った状態でも音が痩せる事なく、しっかりと表現されます。
Spec
使用真空管 | KT88 x4, 12AX7x2, 12AU7x4 |
---|---|
使用トランス | PT-350Bx1, HW-60-5x2, C-1-400x1 |
出力 | 35W x 35W |
UL接続 | 自己バイアス |
周波数特性 | 10Hz~60kHz |
残留ノイズ | 1mmV 以下/1W |
歪率 | 0.036% / 1W |
入力インピーダンス | 100kΩ |
サイズ | W420xH210xD420mm |
重量 | 26kg |
全て手作りになりますので、お客様の音楽の嗜好、システムにある程度合わせ込む事も可能です!
Review
丁寧に仕上げられた筐体の作りが印象的ですね。「マイアベーア」は雄大さ、力強さをしっかりと表し、しかも明瞭な音声を掲示しました。奥行きの深さを伴う広い本場感が印象的で、立体感がよく出ます。一つ一つ音像の定位がしっかりとした、視覚的な音が聴けました。バスの声はテンションが高く、語尾が明瞭で押し出し感があります。奥行きを伴う全体の響きの中で堂々と声を張り上げるスケール感、高揚感が魅力的でした。3次元的な定位を確保して音像の輪郭をくっきりと描く冷静さがあり、同時に音楽的な高まりをしっかりと表します。表現のダイナミックレンジが広いですね。成熟した響きを聴かせながら中高域にかけての優れた分解能を示す辺りは出力トランスの優秀さも感じさせました。「テレサ・テン」も立体的な再現でした。声は粒立ちが良く、ほんの少しスイートな質を帯びて魅力があります。ベースをはじめリズム楽器による低域の支えも土台がしっかりして、豊かな雰囲気のある再現です。音を極めて鮮明に描いて解像感を示すと言うのとはまた異なり、大人びたピラミッドバランスの音を聴かせる安定感があります。上質な再現と感じます。声はソフトで全体の響きときれいに混じり合い、同時に口元が見えるようにカッチリとした音像が定位します。立体的に彫り込まれた声になっています。全体にたっぷりしたエコーが与えられた録音の仕掛け、見事な歌謡曲の編曲をわからせます。高い分解能を示しながら歌謡曲特有の哀感を示し優れた日本のアンプとも感じさせました。
「ハリー・コニックJr.」も、ズンと鳴ったときの音の安定感に優れてパワー感を伴う再現でした。最高域にかけてはやや穏やかに鳴らし方で、刺激的な音はあまり鳴らしません。ソツのない表現で愉しめました。明快な音で聴かせ、ピアノは彫りが深く、中低位域のエネルギー感がたっぷりです。密度と凝縮感のあるタッチでフレーズを積み上げていくスリリングな魅力があります。最低域にかけては、柔らかな成熟味を感じさせるというよりわずかにドライな聴かせ方になるところがありますが、金管楽器が鋭く合いの手を入れる力強さ、明朗さ、明快さは相当に魅力的です。喋るようなトロンボーンの妙技も、きちっと分析的に提示して表現しました。
「チャイコフスキー」も立体感と奥行きがあり、アコースティック楽器の質も巧みに表現しました。中域の厚みと密度感があって、耳で探らせるようなことではなく、リラックスして聴かせながらも出るべき事は全て出し切っているという感じです。シャシーの作り込みなど、音のきめ細かな練り上げが慎重に行われたアンプなのだろうと感じさせました。力強く大きなスケールでオーケストラが背景を形成し、バイオリンの音像は前方にくっきりと定位して、やっていることが全てわかり、しかも古典名器らしい薫りも充分にあります。どこか冷静な分析力があって、聴き方によっては少しクールなトーン。しかし情報量豊かで、名手の巧妙なフレージング、少しずつテンションを高めて長いスパンで大きな音楽が構築されている様、それらをきちんと描き出す能力があります。現代的な音のひとつの典型と言える表現が聴けました。
*管球王国Vol.93





