ブックシェルフの枠を超える、自然なスケール感
6.5インチ・アルミニウムウーファーとパッシブラジエーターによる、38Hz再生の高精度ブックシェルフ
Amphionスピーカーの大きな特徴は、独自の第5世代U/D/Dウェーブガイドにあります。ツイーター前面の大きなウェーブガイドが高域の広がりを整え、ウーファーとのつながりを自然にすることで、広いスイートスポットと安定した音場を実現します。

すべてのスピーカーはフィンランドでハンドメイドされ、精密な音響設計と丁寧な仕上げによって高い完成度を追求しています。Amphionは家庭用Hi-Fiだけでなく、プロフェッショナルの音楽制作現場で使われるスタジオモニターとしても知られ、正確な音像表現と自然な空間描写で評価されています。

北欧らしい端正なデザイン、部屋に馴染みやすい設置性、そして音楽を見通しよく描く透明感。Amphionは、日本ではまだ広く知られていない存在ながら、スピーカーに求める本質を静かに高い完成度で満たしてくれるブランドです。
プロダクト・コンセプト
Amphion Argon3Sは、スタジオモニターで培われた正確な音像表現と、家庭で音楽を長く楽しむための自然な聴き心地を両立した、Argonシリーズの中核となるブックシェルフスピーカーです。
Argon1よりも一回り大きなキャビネットと6.5インチ・アルミニウムウーファーを採用することで、音のスケール、低域の深さ、中域の余裕を大きく高めています。小型スピーカーの扱いやすさを保ちながら、より本格的な2chリスニングに応えるモデルです。

音を華やかに飾るのではなく、録音に含まれる声、楽器、空間の情報を自然に引き出すことを得意としています。ボーカルの位置、楽器の距離、ホールの響きが見通しよく整理され、スピーカーの存在を意識させにくい立体的な音場を描きます。

Argon1から一段深い、余裕ある再生
Argon3Sは、Argon1の持つ明瞭な中域と自然な定位感を受け継ぎながら、より深い低域とスケール感を加えたモデルです。ブックシェルフ型でありながら、音が小さくまとまりすぎず、音楽全体をゆったりと広げる余裕があります。

ジャズのウッドベース、ピアノの左手、ロックのキックドラム、クラシックの低弦など、音楽の土台となる帯域をしっかり支えることで、演奏全体の安定感が増します。それでいて低音が中域にかぶらず、声や楽器の輪郭を曇らせない点がArgon3Sの大きな魅力です。
6.5インチウーファーとパッシブラジエーター
Argon3Sは、6.5インチ・アルミニウムウーファーとパッシブラジエーターを組み合わせた2ウェイ構成です。バスレフポートで低域を膨らませるのではなく、パッシブラジエーターによって低域の伸びと反応の良さを両立しています。

そのため、低音は過度にふくらまず、ベースラインやキックのタイミングが見えやすい締まりのある再生になります。量感だけで聴かせる低域ではなく、音楽のリズム、ピッチ、空間の土台を正確に支える低域です。
低いクロスオーバーとウェーブガイド設計
クロスオーバー周波数は1600Hzに設定されています。人の声や多くの楽器の重要な帯域を自然につなぐことで、トゥイーターとウーファーの切り替わりを意識させにくく、音楽全体を一体感のある表現で聴かせます。

Amphion独自のウェーブガイドは、音の広がり方を整え、リスニングポイントを過度に限定しない自然な音場を作ります。スピーカーの真正面だけでなく、リビングで少し位置を変えて聴くような場面でも、音像が崩れにくく、バランスのよい再生を保ちます。
小音量でも情報量を失いにくい
Argon3Sは、大音量で迫力を出すだけのスピーカーではありません。小さな音量でも声の芯、楽器の輪郭、録音空間の奥行きが見えやすく、夜間や近距離でのリスニングでも音楽の密度を感じやすいモデルです。

音量を上げなくても、ボーカルが薄くならず、低域も痩せにくい。これは日本の住宅環境では大きな利点です。リビングで日常的に音楽を流す場合にも、専用のリスニングスペースで集中して聴く場合にも、Argon3Sは安定した表現力を発揮します。
設置しやすく、長く使えるブックシェルフ
Argon3Sは、スタンド設置を前提にすることで、本来の音場表現と低域の質感を引き出しやすくなります。背面や側面との距離を大きく取りすぎなくてもバランスを整えやすく、一般的なリビングにも導入しやすいスピーカーです。

Argon1では少しスケールが足りない、しかしフロア型までは必要ない。そうした方にとって、Argon3Sは非常に現実的で完成度の高い選択肢です。サイズ、音質、価格のバランスに優れた、Amphionらしさを最も分かりやすく体験できるモデルです。
| 形式 | 2ウェイ・パッシブラジエーター型 |
|---|---|
| ツイーター | 1インチ チタンドームツイーター |
| ウーファー | 6.5インチ アルミニウムウーファー |
| クロスオーバー周波数 | 1,600Hz |
| インピーダンス | 8Ω |
| 能率 | 87dB |
| 周波数特性 | 38Hz〜25kHz / -6dB |
| 推奨アンプ出力 | 50〜150W |
| 寸法 | 380mm(H) × 190mm(W) × 305mm(D) |
| グリッド突出 | 約10mm |
| 端子部奥行 | 約39mm加算 |
| 重量 | 10kg |
| 生産国 | フィンランド |
海外レビューに見る評価

Argon3Sは、Hi-Fi+ Awards 2021において「Stand-Mount Loudspeaker of the Year(over £2,000)」を受賞した、Amphionを代表するブックシェルフスピーカーです。
Hi-Fi+のレビューでは、Argon3Sは小型スピーカーらしい“消える”ような音場表現が高く評価されています。スピーカー自体の存在を前に出すのではなく、音楽を自然に空間へ広げるタイプで、ボーカルや楽器の定位、録音の空気感を素直に描き出す点が特徴です。
低域についても、量感で押し出すのではなく、輪郭、タイミング、ピッチの明確さを重視した再生として評価されています。パッシブラジエーター方式により、ブックシェルフ型として十分な低域の伸びを得ながら、バスレフ型にありがちな膨らみを抑えた、締まりのある低音を実現しています。
6moonsでは、小音量時でも解像度や音のまとまりを保ちやすい点が紹介され、HifiZone.plでは、空間表現、透明感、スピーカーが消えるような定位の良さが評価されています。
Argon3Sは、派手な演出で聴かせるスピーカーではありません。録音の質、アンプ、設置の違いを素直に反映しながら、音楽そのものを自然に楽しませる、非常に完成度の高いブックシェルフスピーカーです。









