※現在メーカーでの部品在庫が無くなり次第販売終了予定です。
バランス接続を備えたバクーンアンプ
PA用アンプをピュアオーディオに
AMP-5570はAMP5521やAMP7511Aと同じように2台のアンプをBTL接続する事でモノラルアンプ化が可能です。モノラルにする事で100Wの出力が300Wと一段とパワフルになります。更にBTL接続を前面パネルの入力切替ダイアルで簡単に切り替えることが出来るようになりました。
AMP-5570では金属皮膜抵抗アッテネーターが標準で使用していますが、より高精度の無誘導巻線抵抗アッテネーターをお選びいただけます。
バランス入力
AMP-5570は増幅素子を使用せず、2本の抵抗で増幅度を増している無帰還Non-NFBのSATRI回路を採用しています。SATRI-LINKがない代わりに入力にバランス入力があるためバランスアンバランス変換にはOPアンプを使っていますが、OPアンプを使うと、純粋のSATRI-IC回路に比べると音が太くなります。入力はバランスXLR、アンバランスRCA、それにBTL-XLRの3入力になっています。バランスXLRでは信号がOPアンプを通りますが、アンバランスRCAとBTL-XLRではOPアンプは通らないので純粋なSATRI回路になります。AMP-5570は、今までのSATRI-ICを搭載したバクーンプロダクツには無いOPアンプを使ったバランス入力と、PA用に設計した張りのある、線が太い音が特徴の電流接続を持たない新時代のアンプです。
XLRを採用する代わりに、電流伝送(SATRI-LINK)は省略しました。電流伝送は技術的に優れていることは明らかですが、バクーンプロダクツ以外のアンプとの融合をお楽しみ頂け、SATRI-LINKでは無用だった様々なRCAとXLRケーブルでの音質的の変化もお楽しみ頂けます。
出力 | 100W + 100W /8Ω /歪0.8% 300W / 8Ω /BTLモノラル使用 |
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入力 | RCA(アンバランス)x1,XLR(バランス)x1,XLR-BTL(バランス・モノラル使用)x1 |
ゲインコントロール | V金属皮膜抵抗ATT(標準) / 無誘導巻線抵抗(オプション) |
歪率(1KHz) | 0.1% |
S/N比 | 108dB |
周波数特性 | 10~50kHz |
位相特性 | 0° / 10kHz |
サイズ | 230mm(H) x 440mm(W) x 360mm(D) |
重量 | 18kg |
電源 | 100V, 120V, 220V, 240V/50,60Hz |
金属皮膜抵抗ATTは、情報量が非常に多く、音のセパレーションが非常に良く、豊かな中域から低域の表現します。
無誘導巻線抵抗ATTは、歪みは最小限、解像度が非常に高く、豊かな低域、ダイナミックなサウンドにも関わらず癖のない自然なサウンドです。
AMP-5570は一言で言えば新しい技術と新しい方式の回路が適用され、既存のバクンプロダクツとの比較が無意味なアンプだ。技術的な背景をエンジニアの永井さんがいろんな角度で説明してくれている。回路のやり方がどうで、電圧と電流、ネガティブフィードバックなど....これが果たして私たちにとって重要なのか。全ては音で言ってくれているんだけど....それでもまず外見から調べてみると、今までバクーンでは見られなかった大きさだ。他社のフラッグシップアンプに匹敵する。もうお弁当箱アンプという汚名を脱ぎ捨ててもいいサイズだ。ラックに乗せておいたら、頼もしい姿が気に入った。第一印象の視覚的な刻印がどれだけ重要か。外見的な部分で十分合格点だ。AMP-5570のデザイン完成度をさらに高めてくれる部分がある。アンプから発生する熱を放出する放熱ピンの上と下の鋭い部分に、ユーザー保護のために起役者で折った保護板を貼った。斬新で安心感を与えるアイデアだ。カリスマ風に漂うパール感のブラックフロントパネルに、バクーンのアイデンティティであるオレンジ色のベークライト素材のノブは単純だけど力のある感性で近づいてくる。
裏面を見よう。今回の製品では電流伝送(SATRI-LINK)の代わりにXLRを採用した。ユニークさを少しでも減らそうとする選択だろう。おかげでハイエンドユーザーがもっと簡単にケーブルを選べるようになった。選択の幅が狭かったBNCケーブルの代わりに、普通に入手できる様々なRCAやXLRケーブルを接続すればいい。このアンプはSTEREOとMONOを手軽に変更して使える。前面の入力セレクターを「BALANCED XLR BTL(MONO)」に選んだ後、XLRインターケーブルを背面「BTL MONOULAL SIGNAL INPUT」に差し込めばいい。スピーカーケーブルを接続する時は背面に表示された通りに接続すればいいのに、+側は右スピーカー端子+側に接続して、-側は左スピーカー端子の+側に接続すればいい。
15W、21W、35W、97Wなどで表示されていたバクーンの定格出力が今や3桁の数字になった。チャンネルあたり100W。知らない人たちはこの数字が無意味かもしれないけど、21Wの7511 BTLモノアンプが大型スピーカーで遊びながら他社のアンプの出力を愚弄したバクーンではないか。バクーンの100Wなら、他社のアンプ600-700W級はできると見るべきだ。ここにAMP-5570一台を追加してXLRケーブルを差し込んで、セレクターをBTLモノモードに回すと簡単にチャンネル当たり300Wのモンスター級アンプになるのだ。
アンプのボディを通して感じられるほのかな熱気。私、今ちゃんと作動していると生命体が言うような暖かさ。筆者は、この温かさが音の質に繋がるみたいで、すごく気に入ったところだ。近年発売したバクーンのいくつかのモデルは、正確性とスピード、駆動力は捉えたが、薄い音の「クール&クリア」の感じがあった。ハイエンドパワーアンプは力とスピードと質感を兼ね備えなければならないのに、質感と熱気感が中程度になる境界線上の音だった。ところが、AMP-5570は初期のハイエンドAMP-5513が持っていた真深い油絵的色彩に力とスピードと駆動力を加えた感じだ。基本的な音の触感が真空管のそれに似ていて、ハイスピードで音をスピーカーから離脱させる能力が優れている。強力な駆動力でスピーカーユニットを正確な位置に送り立てる。それによって帯域のバランスが崩れる部分がない。マイクロダイナミクスの調節も細かくて、演奏者のニュアンス表現が抜群だ。また、ひっそりとした背景は、本当に他の追随を許さない。背景が黒くて、まるでブラックホールみたい。音楽が飛び出す直前、その漆黒のようなひっそりの中で、弱い楽器音が始まる時は、濃い暗闇の中で一筋の光を見るようだ。
慎重に評価するなら、どうやらAMP-5570は同社の他のアンプ販売にマイナス影響しそうだ。なぜなら、とても現実的な価格表をつけて出たからだ。楽器の質感表現のためなら、もっと高い低級MONOアンプよりAMP-5570を選ぶように言いたい。ソースが2つ以下の時、アンプ1台で最適なオーディオシステムを構成するなら、AMP-5570以外は見つけるのがとても難しいと思う。一言で言えば、ソースに直結してインティアンプのように使っても十分だ。もちろん、インティアンプではなくパワーアンプだけど、バクーン特有のゲイン調節機能をボリュームで使ってもいいという話だ。低いゲインでも高・中・低域のバランスが維持され、スピーカーの駆動に何の制約もないから可能なことだ。
バクーンプロダクツを長く使って見守ってきたけど、これまでの歩みに驚きを重ねることになる。かなり多くのメーカーがすでに開発された回路やメカニズムを持ってシャーシだけを整えて新しいものとして出す場合が多い。もちろん、すでに持っているものを改善することも発展と言えるが、根本的な技術の進歩というよりチューニングに近いものだからだ。シャーシを流行に合わせて整え、部品と材料を入れ替えることは、従来開発されたものを好みに合わせてチューニングすることであって、技術の進歩ではないということだ。
*月刊オーディオ(http://www.audioht.co.kr)
マイケル・ティルソン・トーマス指揮、サンフランシスコ・フィル演奏のマーラー交響曲第1番第1楽章。電流出力で聴くバクーンは、解像度とスピードが一級品であり、豊富な音楽性は、相変わらず賛嘆に値するが、果たしてSATRI-LINK無しで、このレベルを超えることができるか疑問に思ったが、AMP-5570を聞くそれ杞憂だったことが判明した。より情報量が多くなり、空間の広がりの描写や残響に優れ、音の一つ一つに、エネルギーと実在感が加わった。少し肉付きが付いた?むしろより楽器の音に近くなったとでも言おうか? 重みを確実に感じることができる。思わず軽く拍手を打ってしまった。。続いてジミー・スミスの「The Preacher 」ライブ録音の活気さに少しラフな感覚が与えられて魅力が増している。録音当時の環境や空気感が十分に表現されているのだ。もちろんSATRI-LINKのアンプも十分素晴らしいが、AMP-5570は、遥かにリアルだとでも言おうか? より色彩が増し、エネルギーが強力で、音楽自体が与える魅力が聴く側を感動させる。特に空間表現が豊かで、舞台の周りの緊張感や観客の反応などがリアルに迫ってくる。
ハンス・ジマーの映画「ダンケルク」OSTの「Resimental Brothers」をATC SCM20ブックシェルフスピーカーで聴く。AMP-5570でのみでプレイ。右中央付近に咲く非常に微細なバイオリンの高音は、存在感を誇示している。ステージの中央では、バイオリンの僅かにシャープなテクスチャーが曲の緊張感を倍にし、太い太い管楽器の大きな音が「スクランブル」されている。鼓動のように聞こえるドラムビートも十分な量で、しっかりとタイトだ。ステージ全体は広くて深い。 AMP-5570がどんなに高くても、高さ60cmもなく奥行きもない小さなブックシェルフで、広大で奧深いステージを描き出すのは実に素晴らしい。
チャンネルあたり100W。この数字を知らない人は無意味かもしれませんが、21Wの7511Aの BTLモノラルアンプは大きなスピーカーで演奏し、サードパーティ製アンプの出力をあざけわらいました。 バクーンの100Wは、他社の600-700Wアンプでなければなりません。 AMP-5570を1つ追加しXLRケーブルを差し込み、セレクターをBTLモノモードに切り替えるだけで、チャンネルあたり300Wのモンスタークラスのシンプルなアンプになります。穏やかな熱がアンプの本体を通して感じられる...なにか生き物が今活動していると訴えかけているような温もり、この暖かさが音質につながるように思えてとても嬉しい。粒立ちはどうだろうか? リリースされた最近のバクーンのモデルは、正確さ、スピード、ドライブ感を備えていますが、薄い「クールでクリアな」感触があります。が、しかし新しいAMP-5570はその傾向を排除しました。基本的な音の感触は真空管のそれに似ており、スローコーナーなしで高速でスピーカーから音を引き出す能力は抜群です。強力な駆動力によってスピーカーユニットを正確な位置に設置できます。そのため帯域のバランスは崩れません。マイクロダイナミクスの調整も良好で、演奏者のニュアンスはエクセレント。また、静かな背景は他に類を見ません。背景は漆黒でブラックホールのよう。楽曲が弾け出る直前の楽器の音が黒っぽい沈黙から始まる様は、まるで暗闇の中から光のラインが差してくるようです。
*月刊オーディオ(http://www.audioht.co.kr)