ハイレゾ・サウンドを余裕を持って再生
AMP-KUMAMOTOの進化版
SATRI 回路の原点。100kΩの高入力インピーダンスと10秒の超高速起動を実現
SCA−7500Kは、人気限定モデル AMP−KUMAMOTOの上位バージョンとして開発されたボリューム付きパワーアンプです。回路は SATRI 回路の原点に立ち返り、SATRI−IC−V9.3 をはじめとする厳選部品を投入。超高速(遅延時間 1000 万分の 1 秒)なSATRI 回路の音を、より多様なシステムで楽しむことを可能にしました
高い互換性と利便性
- 高入力インピーダンス: AMP−KUMAMOTO の低入力インピーダンス(1kΩ)を改善し、100kΩ を確保。これにより、出力インピーダンスが高い真空管プリアンプなど、様々な機器との互換性が向上しました。
- バイアスターボ回路: 起動時の立ち上がり時間を大幅に短縮。旧型で 5∼6 分かかっていたバイアス調整が、約 10 秒で完了します。
- プリメインとして使用可能: ボリューム調整機能(ゲインコントロール)を搭載しているため、CD プレーヤーなど音楽プレーヤーを直接接続可能。プリアンプ無しでプリメインアンプとして気軽にこれ 1 台で音楽を楽しめます。
- ヘッドフォン出力: 本格的なヘッドフォン出力を装備しており、深夜でも音楽を楽しめる利便性を提供します。
- RCA 入力のみ: RCA 入力 2 系統のみのため、SATRI リンクに囚われることなく、お手持ちのプリアンプや機器で SATRI 回路の圧倒的再生音を楽しめます。
SATRI-IC-V9.3と厳選パーツによる高音質化
- 中核技術: 14 個のトランジスタが集積された SATRI−IC−V9.3 を採択。より広い帯域と安定性、精度を確保しています。
- 高性能部品: 入力段に高性能 J−FET を投入し、さらにハイエンドコンデンサーである OS−CON を大量に投入。部品数は上級機 SCA−7511MK3 に迫る物量投入がされています。
- 音質傾向: SATRI 回路ならではの圧倒的な再生音と、スピーカーの駆動力の向上という面で非常に魅力的なモデルになっています。

| 出力 | スピーカー出力 15W+15W(8Ω) / ヘッドフォン出力(標準プラグ)x1 |
|---|---|
| 入力 | 電圧入力(RCAジャック) 2系統 |
| 入力インピーダンス | 100kOhms |
| ゲインコントロール | ボリューム(標準) / 金属皮膜アッテネーター(オプション) / 無誘導巻線抵抗(オプション) |
| 寸法 | 80mm(H) x 240mm(W) x 300mm(D) |
| 重量 | 3.0Kg |
標準のボリュームに加え、音質を追求したオプションアッテネーターを選択可能です。
| ボリューム(標準) | プリメインアンプとしての利便性を提供。 |
|---|---|
| 金属皮膜抵抗 ATT(オプション) | 情報量が非常に多く、音のセパレーションが良い。豊かな中域から低域を表現。 |
| 無誘導巻線抵抗 ATT(オプション) | 歪みは最小限、解像度が非常に高い。豊かでダイナミックながら癖のない自然なサウンド。 |
SCA-7500Kを使ってまず感じたのは、音の立ち上がりの速さだった。
ボリューム付きのパワーアンプなので、DACから直接つないでみたが、音が驚くほど素直に出てくる。余計な回路を通っていないせいか、音の鮮度が高く、立ち上がりがスッと前に出る感覚がある。
中域はとても見通しがよく、ボーカルや弦の音が自然な位置にきれいに定位する。
輪郭はシャープだが硬さはなく、にじみも少ない。音を太く誇張するタイプではないが、その分、録音の違いや演奏のニュアンスがよくわかる。音楽が整理されて聴こえる印象だ。
低域は量感で押してくる感じではないが、制動が効いていてリズムがはっきりする。
ベースラインやドラムのアタックが明確で、テンポが崩れない。小型から中型のスピーカーなら、無理なく気持ちよく鳴らせると感じた。
ボリューム内蔵という点も実用的で、プリアンプを使わずにシンプルな構成が組めるのは大きな魅力だ。
DAC直結でも音が痩せたり荒れたりすることはなく、むしろ音の反応が良くなり、スピード感が増す。最小構成で音楽を楽しみたい人には相性がいい。
派手さや大出力を求めるアンプではないが、
音の鮮度、スピード、見通しの良さを重視する人には非常に完成度の高いアンプだと思う。
必要なものだけを残した、いかにもバクーンらしい一台だ。










