受注生産品になります。納期目安は5ヶ月前後になります。
WE205D専用パワーアンプ
A-08S Western Electric 205D バージョン
WE205Dは大変優れたアンプですがその出力は約1W強しかありません。そのため使用するスピーカーが限られます。アルティックやJBL,ラウザーなどの高能率なスピーカーが適合します。それらのスピーカーは変換効率が高く、能率が良いためアンプの出力は小さくてすみます。しかしその反面、アンプのノイズもそれに応じて大きくでてきます。

WE205Dは一般的には交流点火でもノイズレベルはかなり少なく抑えることは可能ですが、真空管のばらつきやその他の理由で交流点火ではその出力ノイズにばらつきがでることが多いようです。そこで同社ではWE205Dの点火方式を、A-09で好結果を得た、両波整流によるショットキーダイオード使用の直流点火方式に変更いたしました。回路のシンプル化のため定電圧回路は採用せず、ダイオードとコンデンサーのみを使用しました。これによって残留ノイズは0.4-0.6mVに低く押さえることができました。WE205Dに供給する電圧も少し上げ、最大出力は約1.3Wになりました。整流管は5U4Gよりも音の明瞭な80に変更しております。その他、前段回路の直流点火、同社特製の黒檀ケースに封入したコンデンサーの採用、出力トランスの改良など、各部材にも最高品質な部品を採用しました。
また、シャーシー上には電流計を配置し、出力管の電流を常時チェックできるように致しました。貴重なWE205D真空管の動作状態が確認でき、その真空管のおおよその寿命が、この電流計で判断することができます。
これらの改良によってそのサウンドはより躍動感に富み、力強いものとなりました。弊社の大型の3ウエイスピーカーシステムや、ALTEC605Aで聞きますと300Bよりも遙かに力強く、くっきりしたサウンドを得られました。

WE-205Dの動作条件
- Plate Voltage: 380V
- Plate Current: 25mA
- プレート損失: 約9.5W
- Rp: 5k ohms
- Rk: 1.25k ohms
- ドライブ方式:CR結合自己バイアス方式
使用真空管 | WE-205D(丸形別売),WE-717A, 80 |
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最大出力 | 1.3W/8Ω |
周波数特性 | 22Hz-30kHz(-3dB) |
入力感度 | 0.4V入力時、4W出力 |
残留ノイズ | 0.4-0.6mV |
サイズ | 400(W)294(D)204(H)m |
重量 | 14.3kg |





