バクーンプロダクツ CAP-1002MK2 ― 「響」第4世代がもたらす新次元
バクーンプロダクツのフォノイコライザー「CAP-1002」が、ついに「CAP-1002MK2」として進化を遂げました。今回の最大の進化は、同社が開発した回路「響(HIBIKI)」が、第一世代から一挙に第4世代へと飛躍したことにあります。
入手困難を契機とした再設計
これまで使用していた半導体が入手困難となり、回路を見直さざるを得ない状況に。その過程で最新の「響」第4世代を投入したところ、想像以上の成果が得られました。感度が向上し、音の精度が一段と高まったのです。さらに入力インピーダンスは従来の半分以下に抑えられ、特に電流入力で使うMCカートリッジにおいては絶大な効果を発揮します。信号の純度が一層高まり、よりストレートに音楽が再現されるようになりました。
音の印象
音楽を聴いてみると、まずボーカルや楽器の輪郭がさらに明瞭になり、雑味が減ったことで余韻が自然に伸びるように感じられます。高域は鮮やかさを増し、低域には力強さが宿る。クリア感と迫力が両立し、音楽のエネルギーがより真っ直ぐに伝わってくる印象です。
アップグレードサービス
既存ユーザーにとって嬉しいのは、CAP-1002をMK2仕様へアップグレードできることです。基板交換によって対応可能で、費用は5万円を予定。外観はそのままに、内部は最新世代へと刷新され、所有機を活かしながら新しい音を手にすることができます。興味のある方は是非ご相談ください。
不測の事態を契機に生まれたCAP-1002MK2。しかしその結果は単なる代替設計ではなく、大幅な進化として結実しました。「響」第4世代の搭載によって、フォノイコライザーの次なる基準となる存在に仕上がっています。アナログ再生をさらに高めたい方にとって、注目すべき一台であることは間違いありません。
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