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ヘッドシェル内蔵アナログMCヘッドアンプ
カートリッジ直後で増幅する“最短経路増幅”という発想
MCカートリッジ直後で増幅する最短経路設計 ― レコード再生の情報量を守るために
HSA-01は、アナログレコード再生における最大の弱点である“微弱信号の損失”を防ぐため、ヘッドシェル内部にヘッドアンプを内蔵した特別なMCヘッドシェルです。MCカートリッジが発生する0.2mV前後の微細な信号は、トーンアーム内部の細いリード線を通る間に多くの情報が失われます。HSA-01はカートリッジ直後で増幅することで、この損失を根本から改善し、フォノイコライザーへ到達する信号の質を大幅に高めます。

高品位アナログ回路と金メッキ処理基板が生む純度の高い音
ヘッドシェル内部には、14倍の増幅率を持つ小型アナログアンプが組み込まれており、わずか3Vの電源から約0.9Vの大きな出力を取り出します。内部回路はすべて試聴によって選ばれた高音質部品で構成され、基板や電池ホルダーには独自の金メッキ処理が施されています。音の純度を失わない設計思想は、アナログ再生の魅力を最大限に活かすための山本音響工芸のこだわりです。

10Hz〜100kHzの広帯域特性がもたらす解像度と空気感
HSA-01のヘッドアンプは、10Hzから100kHzまでを+0, −1dB以内に抑える広帯域特性を持ち、高域の伸びや低域の沈み込み、倍音の美しさまでも忠実に再現します。この帯域はMC昇圧トランスでは得られない領域で、アナログレコードの持つ膨大な情報量をそのまま引き出すことができます。聴き慣れたレコードでも、まるで別のマスター音源のような鮮度を感じられることがあります。

アフリカ黒檀削り出しのボディと扱いやすい12.5g設計
本体は密度の高いアフリカ黒檀をNC加工機で精密に削り出し、強固で振動に強い構造を持ちながら重量は12.5gに抑えられています。多くのトーンアームに対応し、音質的にも優れたバランスで設計されています。シェル上面には電源スイッチとLED表示を配置し、利便性と視認性を両立しています。

MM入力に直接接続できる高い互換性と簡単なセットアップ
0.2mVのMCカートリッジはHSA-01によって約2.8mVに増幅され、一般的なMMフォノ入力(47kΩ)にそのまま接続できます。カートリッジを取り付け、アームに装着し、針圧調整を行い、電源スイッチをオンにすればすぐに使用可能で、セッティングも非常に簡単です。電池はCR1632を使用し、連続約60時間の駆動を確保しています。

アナログレコードの本当の実力を引き出すヘッドシェル
HSA-01は、MCカートリッジの性能を最大限に引き出し、アナログレコードに刻まれた微細な情報を余すことなく再生するために設計された、山本音響工芸の特別なヘッドシェルです。レコード再生を一段上のレベルへ引き上げたいすべての音楽愛好家にふさわしい逸品です。
HSA-01を使用する場合は、シェル上部の電源スイッチをOFFにした状態で、通常のカートリッジとシェル交換の作業後に電源スイッチをONにするだけで使用できます。ヘッドシェル取り付け時、電源スイッチをONにする時はプリアンプのボリュームは最小に設定してください。自重は12.5gとヘッドシェルとしては標準的な重さですので、ほとんどのアームで使用可能です。
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0.9V |
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CR1632タイプ、リチウムイオン、コイン型電池(3V)1個付属(海外向け製品には輸出制限により付属しません。) |
| ヘッドシェル本体部 素材 |
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| 指かけ部 |
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| 外形寸法 |
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| 自重 | 12.5g(リード線を含む・取り付けネジを含まず) |
出力の小さいMCカートリッジの音楽信号を長いケーブルや接点を通して音を劣化させる前に、カートリッジが盤面から信号を拾った直後に昇圧してやれば、より純度の高い音を得られるはず!と云う事で、MCヘッドアンプをヘッドシェルに組み込んでしまったのが、新商品のHSA-01。同社の一番人気の黒檀ヘッドシェルHS-1Aにヘッドアンプを組み込んだ感じで、見れば見るほど、よく作ったな〜と感心する。コイン型電池の脱着は、精密ドライバーなどを使えば、無理せず簡単に出来るのはありがたい。カートリッジを含んだヘッドシェル全体の重さは、カートリッジの重量にも左右されるが、サブウェイトがあった方がバランスが取り易いだろう。因みに今回使用したターンテーブルDENON DP-70Mでは11gのカートリッジを取り付けた時点でゼロバランスが取れず、サブウェイトを使用。
音の鮮度は極めて高いと言っていい。今回MCカートリッジはジャスミンオーディオのミドルクラスのフォレスト(0.34mV)を使用、カートリッジのパフォーマンスをしっかり発揮しているだけではなく、よりダイレクト感があって解像度も高く、とてもクリアなサウンドだ。楽器や演者の呟きといったライブ音源の臨場感、空気感も鮮明に伝わってくる。
細い線と様々な接点を通り、やっと届いた微弱な音信号を高額なMCトランスやヘッドアンプを用いて増幅するより、純度が落ちない一番手前で微弱音信号を増幅した方が外的影響も受けず、鮮度の高い高品位高音質を得られる。しかも増幅された信号が届いているので、MMフォノイコライザー側もゲインにかなりの余裕が生まれるなど、とてもコストパフォーマンスも優れた逸品ではないだろうか。









