OTLが実現する極限まで透明なアナログ再生
精密なRIAAカーブと静寂性を両立したハイエンド・フォノステージ
RIAA14Bは、アナログレコード再生の最も重要な役割を担うフォノイコライザーとして、信号の純度を極限まで保つために徹底したオール真空管・OTL構成で設計されています。
オーディオチェーンには 半導体、トランス、チョークを一切使用せず、入力から出力まで100%真空管のみで構成された稀有なフォノプリアンプです。
RIAAカーブの精度は ±0.2dB 以内に収められ、正確なイコライゼーションと音色の自然さを両立。MMカートリッジ専用設計として非常に高いクオリティを持ち、透明度の高いアナログ再生を求めるユーザーに最適です。
フォノ入力は2系統のRCA端子を備え、各入力ごとにカートリッジ負荷を個別に設定可能。出力にはRCAとバランスXLRを搭載し、多様なシステムに柔軟に対応します。

完全OTL構成が生み出す“無色透明”のアナログ再生
RIAA14Bの最大の特徴は、全段真空管+OTL構成でありながら、高S/Nと低歪み、優れたリニアリティを実現している点にあります。
OTL方式により、トランスを通ることによる磁気歪みや帯域制限が完全に排除され、入力されたアナログ信号がそのままの形で増幅されます。
ノイズは 5mV入力基準で -80dBA 以下に抑えられ、非常に静かな背景が確保されており、アナログ特有の空気感やホールトーンの再現性が際立ちます。オーバーロードマージンも 30dB 以上と高く、ダイナミックな楽曲でも歪みを伴わずに余裕ある再生が可能です。
高度に安定化された電源回路と10mm厚のアルミシャシーが“静寂”を支える
RIAA14Bは、アナログ再生で最も重要なノイズ対策を徹底しており、アノードとヒーターには専用設計の高度な安定化電源を採用しています。
これにより、ハムや電源由来の揺らぎを極めて低レベルに抑制し、微小な信号の表現力を最大限に引き出します。
本体は3枚の高品質PCBで構成され、10mm厚のアルミニウム削り出しシャシーが外部振動を完全に遮断。振動起因のノイズが排除されることで、低域は引き締まり、中高域の透明度もさらに向上します。

静PRE14B・PA12B・PA3B・PA34Bとの理想的な組み合わせ
RIAA14Bは、Q-tronのPRE14BプリアンプやPA12B/PA3B/PA34Bと組み合わせることで、システム全体の透明度と正確性を最大限に引き出すよう設計されています。
これらのOTLアンプは極めて高い解像度と低歪みを持つため、フォノイコライザーにも同等の純度が求められます。RIAA14Bはその要件を満たし、OTLパワーアンプの持つクリスタルクリアな音質を損なうことなく、アナログレコードの魅力をそのまま伝えます。
もちろん他社システムとの組み合わせでも、色付けのない透明なRIAAイコライザーとして非常に高いパフォーマンスを発揮します。
正確なRIAA特性と静かで伸びのある表現力
RIAA14Bは、RIAAカーブの精度が ±0.2dB 以内に抑えられており、レコードの収録特性を正確に再現します。ノイズフロアの低さと高いオーバーロードマージンにより、繊細なクラシックからエネルギー感の強いジャズまで、幅広い音楽ジャンルを自然なバランスで楽しむことができます。
音場は広く透明で、倍音は澄み切って伸び、アナログ特有の質感がそのまま浮かび上がる──
RIAA14Bは、アナログ再生の魅力を純粋に味わいたいリスナーのために生まれた真空管OTLフォノステージです。
| ゲイン | 44 dB(150倍) |
|---|---|
| 入力インピーダンス | 32~220kΩ(選択式) 容量負荷:50~427pF |
| 出力インピーダンス | 1kΩ |
| RIAA周波数特性 | 20~20kHz ±0.2dB |
| ノイズ・ハム | −80dBA以下(1kHz・5mV入力基準) |
| 過負荷耐性 | 30dB以上 |
| 消費電力 | 最大70W |
| 入力端子 | 金メッキRCAフォノ ×2系統 |
| 出力端子 | 金メッキフォノRCA1系統、バランスXLR1系統 |
| 電源コネクタ | 電源スイッチ一体型 IEC320 ソケット |
| 寸法 | 430 x 110 x 370 mm, (W x H x D) |
| 重量 | 13kg |









