前回のアストロ電子企画の強固なシャシー造りからのつづき。
内部はどうでしょう。トランスは仕様にもよりますが橋本電気製をメインに上級モデルにはアストロ電子特注仕様を使っています。
そして選りすぐられた内部パーツ、例えば自己バイアスコンデンサーは、一般的に採用されている物が200~300マイクロに対して、アストロ電子企画では8000マイクロと桁違いのコンデンサーを使用しています。
これにより小音量でも音が痩せる事なくしっかりと表現されます。それらパーツ類を無酸素銅の単線で一つづつ丁寧に配線していきます。
放熱、制振、雑音対策が施された二段構造に配線された見事な回路類。アストロ電子企画の配線は乱れが無く、とにかく美しいの一言。
職人の一つの行き着いた領域を感じさせる造りですね。
このシャシーを支える足元には無酸素銅やアルミ合金ブロックから削り出したフットベースが採用されています。フットベースとシャシーの間には若牛の革を挟み込んで取り付ける事で更なる制振に留意しています。
実はアストロ電子企画のアンプには外からでも判断できるサーキットブレーカーが付いていて、異常があるとボディ下で青い(または緑)LEDアンプが点灯する作りになっています。
これがある事で何か問題が発生した時にアンプが原因なのか外部の要因が原因なのかの判断が容易に出来るので、いざという時に意外と役に立つ機能です。
アンプ類の最後を締めるのは、アルマイト加工が施された10ミリ厚のアルミ合金製フロントパネルとアルミ合金ブロック製のノブです。
スベスベとした手触りは、とても気持ち良く扱い易いです。
今回はステンレスボディを持つ上級グレードがメインの紹介になりましたが、価格の抑えたアルミ合金製シャシーのアンプも基本的に作りは同じなんです。
通称52Sと呼ばれるアルミ合金で、さび防止・高強度、特に強度抗疲労の物を採用しています。
如何でしたでしょうか? 少しでもアストロ電子企画の商品をわかってくれたのではないかと思います。もちろん一番肝心なのは音ですね!
一言で言うと「透明度が高い」でしょうか。ストレートで色付けをしていない気持ちのいい音です。
値段だけ見てしまうとちょっと高いですが、これだけの内容と製作工程を考えると決して高くはないと思います。
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貸し出し試聴もご利用頂けますので是非お試し下さい。