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奥行きと深い身のある耽美な音を...
Description
国産最高峰と同じ特性の米国製トランスを使用し、コアにはアニール処理を施したLコアを採用。ケーシングはアルミブロックの削り出し、RCA端子はドイツWBT製 金メッキ
高域から明るいトーンで、中域は鮮明で豊か、低域は抑えの効いた程よい表現、繊細な音も見事に再現します。
Spec
| 利得 | 30dB |
|---|---|
| 周波数特性 | 4Hz~180kHz |
| 入力 | 1系統 |
| 入力インピーダンス | 3Ω |
| 負荷インピーダンス | 47kΩ |
| 寸法 | W142 x H88 x D125mm |
| 重量 | 1.6kg |
Review
”ベートーヴェン”は素直なハンブルスタインウェイの音です。音色的にもバランス的にも、カートリッジの特徴が引き出されていました。「バーブラ」は迫力があって、聴き手を感動させるような再現。彼女の声は高域が伸び伸びとして透明感がります。「ブラームス」は、アルバン・ベルクの演奏の巧みさが上手に引き出されて、音色はそれほど華麗ではなく、落ち着いた印象です。冒頭の拍手に濁りが無く、粒立ち良く出ています。ヴァイオリンも説得力があり、音が綺麗で、まるで天使が飛んでいるような印象。中域もきちんとした再現で、肉も付いている。カートリッジの特徴が上手に引き出されています。やや細身で低域もそれほど豪快ではありませんが、レコードの溝の奥の信号まですくい出したような再現です。素直な音色を持つトランスだと思います。高域に特徴のある音作りです。その高域の良さが低域の弱さに繋がっているようなので、プリアンプでバランスを取れば、このトランスの持ち味である透明感が活きた素晴らしい再生音になると思います。トランスを入れることによる迫力の増加は求めておらず、カートリッジの音を素直に増幅していたように思います。
*管球王国Vol93抜粋
