アストロ電子企画
SE-KT88XL 真空管プッシュプルパワーアンプ

SE-KT88XLのシャシーには、ハイエンドのASシリーズに使用しているものと同じ折り曲げ加工したステンレス製2mm厚鏡面仕上げを使用し、パネルには52Sジェラルミン10mm厚パネルにアルマイト加工を施して使用しています。この頑強で美しい鏡面仕上げのケーシングだけで、実に20万円近くの金額が掛かっていますが、防振、雑音対策に格段の効果を上げています。放熱もしっかりしているので、真空管アンプでありながら長時間使用しても全く問題ありません。インシュレーターにも40mm52S丸棒から削り出しにて製作しシャシーとの間に若牛革を挟む事によって防振効果も発揮しています。回路部品には同社で厳選した音質によい部品類を使用して製造しています。真空管の取り付け精度も極めて高く、真空管取り付け部分から発生するノイズを可能な限り抑えて、無駄を無くした芸術的な空中配線、アストロ電子の独自の製法技術により、ノイズが無く濁りも無いクリアで透明度が高い高音質と余計な飾りの無い忠実に原音を再現する事に大きく貢献しています。

SE-KT88XLの特徴は何と言っても同社アンプに多く採用している橋本トランスではなく、アストロ電子がより良い音を得る為に設計し菅野電気に委託製作したアストロ電子オリジナルと言っても過言では無いトランスを使用しています。それにより高品質橋本トランスに引けを取らない性能を発揮しつつ価格を大幅に抑える事に成功しています。バンド型アウトプット60W用を使用して、固定バイアスで55W x 55Wの出力を出しています。固定バイアスにする事で、同じ出力でも自己バイアスよりもパワー感が断然増し、ボリュームを絞った状態でも音がしっかりと表現されます。

電源トランスもB電圧B電流にも余裕持った大型電源トランスを使用することにより余裕が生まれます。アウトプットトランスには出力60W負荷抵抗8kΩを使用することにより、ゆったりとした低域や伸びのある中高域を再生し、音楽性豊かなアンプとして出来上げられています。

使用真空管	KT88 x4, 12AX7 x2, 12AU7 x4
使用トランス	TRX-300M x1, FPO-60W-8x2, LC-2-300Mx1
出力	55W x 55W
バイアス	固定バイアス
周波数特性	10Hz~60kHz
残留ノイズ	1mmV 以下/1W
歪率	0.039%/1W
入力インピーダンス	100kΩ
スピーカー	4Ω, 8Ω
サイズ	W460 x H200x D400mm
重量	約24kg
電源	100V/50,60Hz