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Fidelix CERENATE
ボリューム付パワーアンプ

商品コード: cerenate

Fidelix CERENATE ボリューム付パワーアンプ

通常価格 ¥168,000 円
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小型軽量アンプとは思えないほどエネルギッシュでパワフル

Description

CERENATEは、米国特許を取得した超ローノイズのセリニティー・スイッチング電源を220kHzのサイン波で動作させると共に、通常使用ではファンは回転しない設定の強制空冷方式なので、コンパクトで軽量です。トランスの2次側は完全な左右独立式を採用しています。

スピーカー側からフィードバックを掛けることで、確かなスピーカー駆動をするためのリモートセンシング端子(BNC)も装備。50kHzを境に出力インダクタの前から高周波NFB、後から低周波NFBを掛け、安定性と高音質を両立させたスプリットフィードバック方式によって安定に達成し、リモートセンシングを使わなくても有効に動作します。

ヘッドフォン出力はスピーカー端子と同時に出力、スピーカーを接続しなければ、ほぼクラスA動作のヘッドフォン専用アンプとしての使用が可能です。

CERENATEには高音質パーツの使用しています。フィデリックスが世界で最初に採用したショットキーバリアダイオードを要所に採用、DALE抵抗、タクマン抵抗、オーディオ用ケミコン、銅箔ポリプロピレンコンデンサー、金メッキの端子やスイッチ、太い電源ケーブル、高剛性な足構造、全リッツ線のトランスの他、電源線はアース端子の無い2線式で、しかも無極性に設定しています。ACインレット、ヒユーズホルダ、電源メインスイッチ、出力リレー、コネクタの接点はありません。


異常な加熱時にはファン回転とミューティングの2重で保護、ショート保護、スピーカー保護などを内蔵しています。

左右のバランス入力を並列接続し、一方を逆極性に接続することで、完全バランスのBTL動作となり、モノラルパワーアンプとして更なる高音質、高出力が可能になります。



下の写真の上の波形はスイッチング電源のトランスに加わっている2次側の電圧波形、下は1次側のセンタータップの電圧波形です。スイッチング周波数はDVDオーディオで使われる192kHzサンプリングよりも余裕を持って高くした220kHzで、スイッチング電源としては非常に綺麗な波形です。このため、スイッチングノイズはきわめて少なく、スイッチング電源にありがちな高域のギラギラした輝きすぎる色付けを抑え、SERENITY(澄みきった、晴朗、平和な、 落ち着き、穏やか)という名前の由来を達成しました。

スイッチングノイズはオーディオ機器用として定められた国際規格である厳しいCISPR 13に対して約40dB近いノイズマージンが取れている驚異的な値なので、一般のスイッチング電源と比較すれば30dB以上は少なくなっています。スイッチング電源にありがちな高域のギラギラと汚れる癖を徹底的に排除した結果です。1MHz以上のスイッチングノイズは観測できず、世界一の超ローノイズ電源と言えるでしょう。ノイズ対策は基本波、2倍波、4倍波が主体になり、フィルター類(コモンモードチョーク2個、Yキャパシター2個、Xキャパシタ1個)の選択と配置の工夫によって達成しています。

100kHzの応答波形です。非常に素直な応答なので、位相補償が完璧に行われていることが伺えます。


完全DCアンプなので、当然ながら10Hzでも見事な方形波になっています。広い周波数帯域にわたって位相特性もこの上なく正確であることがうかがえます。


Spec
最大出力  40W+40W(1kHz、1%THD、8Ω、AB級動作)
ダンピングファクター 約200(1kHz)
周波数特性 DC~300kHz, +1/-3dB
THD 0.03%以下(36W+36W、20~20kHz、8Ω)
入力 バランス入力XLRまたはTRS(3P標準プラグ)とアンバランス入力RCAのスイッチ切り替え式
入力インピーダンス

XLR: 7.5kΩ / ゲイン: 17dBの固定式、BTL動作時: 3.7kΩ

RCA: 50kΩ / ゲイン: 最大28dB(非反転増幅)の連続可変式

出力

スピーカー、ヘッドフォン

出力インピーダンス

スピーカー: 3Ω以上, BTL動作時: 6Ω以上

ヘッドフォン: 10Ω

寸法 50mm、150mm、250mm
重量 1.6kg
電源 AC100V±10%/50/60Hz
消費電力 定格電力88W、無信号時10W、待機電力0.3W


Review

[ローノイズのスイッチング電源を搭載した軽量、コンパクト型パワーアンプ]
ワイドレンジで癖がなく瞬発力があって制動力が高い。

フィデリックスは比類なき低雑音のオーディオ用スイッチングレギュレーター「セリニティー電源」を開発し、これを用いて小型軽量と高音質を両立させた、40W+40W/8Ωのボリューム付きAB級DCパワーアンプを発売した。

入力端子はRCAのアンバランスとXLRとTRSに対応した複合型バランスコネクター、出力端子はバナナプラグ対応のスピーカー端子とヘッドホン端子を装備し、スピーカーを接続せずにヘッドホンだけを使用すると、アンプはA級動作となる。

アンブ部には、ジェフロゥランドのMODEL10などに採用されて音質的評価の高い、ナショナルセミコンダクターのパワーアンプIC「LM3886」を採用。
これを直流まで増幅できる完全DCアンブとして動作させて、広帯域アンプを構築している。
このICは多重の保護回路やミュート回路を内蔵して電源オンオフ時のホップノイズが出ないため、音質を劣化させがちな出力リレーは追放されている。
リアパネルにはBNCリモートセンシング端子が装備され、スピーカー端子からアンプにフィードバックを掛けて、スピーカーケーブルによる劣化を補正することも可能だ。

セリニティー電源は瞬時電流供給能力が高くて超ローノイズなのが特徴で、AC入力が電気的にも音質的に無極性なので、電源プラグの向きは気にしなくても良い。
本機はスイッチング電源を採用しているとは思えないほどS/N感と透明感が優れ、音の鮮度が高い。
またワイドレンジで癖がなく、瞬発力があって制動力が高いので、小型軽量アンプとは思えないほどエネルギッシュでパワフルな音が出る。
定格出力が40Wなのでパワー不足を心配したが、能率88dBのアルテミスEOSで音量を上げて聴いてもパワー不足を感じないので、瞬間的にはかなりのパワーが出せるようだ。
スピーカーを外してヘッドホンアンプとして使用すると、非常にスケールの大きい伸び伸びした音で、これにも感動した。 *オーディオアクセサリー